かれこれ18年前、2000年7月に 当時一時所属していた山の会の仲間と 初めて訪れた八甲田山の写真が 数枚残っており 久し振りに引っ張り出しているところです。
昔のことを懐かしがるのは 老人の最も老人たるところだと自嘲しながら 数枚の写真とメモから 記憶を辿ってみます。
歩行ルート・歩程等、
酸ケ湯温泉駐車場→賽ノ河原→地獄湯ノ沢→仙人岱湿原→鏡沼→大岳山頂→大岳避難小屋→井戸岳山頂→赤倉岳山頂→大岳避難小屋→上毛無岱→下毛無岱→城ケ倉温泉への分岐→酸ケ湯温泉駐車場 (標準所要時間 約6時間)
深田久弥は その著書「日本百名山」で 八甲田山について 「八甲田山はただ一峰をもって目立つ山ではない。(中略)。前岳、田茂萢岳、赤倉岳、井戸岳、大岳、小岳、石倉岳、高田大岳の八っつの峰と その山中の所々に湿地、つまり田が多いので 八甲田山と名づけられたと伝えられる。(中略)。いずれも千五百メートル前後だから 山として高いとはいえないが これら多くの峰々が 頭状花序のように集まった一つの山として見る時 やはり名山として推すに足りよう。(後略)。」と 記述しています。
前日の21時から約9時間、バスに揺られて 酸ケ湯温泉駐車場に到着したのは 午前6時頃。
午前7時頃 酸ケ湯温泉駐車場を 出発したようです。
酸ケ湯温泉から 大岳、井戸岳、赤倉岳、毛無岱を辿り 酸毛湯温泉に戻る周回ルートです。
、
梅雨のど真ん中、最初から折りこみ済みでしたが 強風、濃霧、雨、最悪の天気でした。
大岳山頂(標高 1,584.5m)
強風、濃霧、長居は無用、
赤倉岳山頂(標高 1,548m)、
視界数メートル、展望全く叶わず。
広大な湿原毛無岱の木道歩き中には、チングルマ、イワイチョウ、ミツガシワ、コバイケイソウ、ショウジョウバカマ、イワウメ、ミズバショウ等々 沢山の花が見られましたが さらに 雨、風が強まり ゆっくり出来る状態ではなくなり、予定を早めて 14時頃には 酸ケ湯温泉に 帰還したようです。
あの頃は 「また来る時には 笑っておくれ ♪」的な気分したが 以後 八甲田山を訪れる機会は無く 今となっては 遠い思い出の山になってしまいました。