古い写真から蘇る思い出の山旅・その78
「2回目の杓子山」(再)
かれこれ10年前の2014年12月、旧い友人S氏に誘われ、その仲間(K氏、M氏、H氏)の忘年山行に加わり、山梨県の「杓子山」を訪ねたことがあった。
主目的は、下山後、霊水で有名な山の旅館「不動湯」で一浴、一泊、忘年会だったが、
好天に恵まれ、存分に富士山眺望を楽しめた山旅だった。
「杓子山」は、その数年前にも一度、山の会の仲間と訪れており、2回目だったが、
記憶に残る山旅となっている。
山行コース・歩程等
鳥居地峠 奥 林道駐車スペース→高座山山頂→大権首峠→杓子山山頂→(往路を戻る)→
大権首峠→高座山→鳥居地峠 奥 林道駐車スペース
(標準歩行時間=約3時間)
(昭文社の「山と高原地図」から拝借)
参加メンバーの一人K氏が車と運転を買って出てくれて、
登山口、鳥居地峠の駐車スペースに到着したのは、8時30分頃だったようだ。
霜柱がバリバリ、
9時30分頃、高座山(タカザスヤマ)山頂(標高1,304m)に到着、
10時30分頃、大権首峠(オオザストウゲ)、
杓子山(シャクシヤマ)山頂(標高1,598m)には
11時15分頃、到着
絶好の富士山展望台、
幹事S氏の段取りよろしく、全員で雑炊作り、
体が温まり、
正面に富士山と眺めながら、飲む熱々コーヒーもまた、グッド!、
12時30分頃、杓子山山頂を出発、
往路を下山、
カヤト急下降箇所、
登りでは凍結していて、さほど気にならなかったが
午後、霜が溶けだして、泥沼状態、
滑る、泥んこ、
オットットット・・、スッテン・・・、
つかまる物が無く、難渋、
無様な格好に、互いに、大笑いし合い、
後年になっても、話の種になったものだ。
14時45分頃、登山口の鳥居地峠スペースに帰還。
「不動湯」に向かった。
100年程前、地域の人達の湯治施設として開湯され、農閑期の疲労回復、皮膚病治療等に、利用されてきたという「不動湯」。現在は、地域自治会の皆さんによって運営されている公共施設なのだそうだ。
「2014年、お疲れ様!」
翌朝、「不動湯」から見た、朝焼けの富士山。
帰途、「鉄砲木ノ頭・パノラマ台」まで足を伸ばし、
大快晴の下、富士山、山中湖の風景を満喫。
遠く、白銀に輝く、南アルプスの峰々、
当時はまだ、「また来る時にも笑っておくれ・・・♫」的な気持ちだったと思うが、その後は、訪れる機会も無く、足、腰、痛!、痛!の今となっては、「杓子山」もまた、近くて遠い、思い出の山となってしまっている。