たけじいの気まぐれブログ

記憶力減退爺さんの日記風備忘雑記録&フォト

「青い灯影(ほかげ)のブルース」(再)

2021年10月31日 07時04分09秒 | 詩・エッセイ

7年前、「gooブログ」に引っ越してくる前、「OCNブログ人」時代、
2014年4月12日に書き込んでいた記事を、コピペ、リメイク(再編集)


「青い灯影(ほかげ)のブルース」(再)

記憶から完全に喪失していた物が、最近、不要雑物身辺整理中に出てきた。若かりし頃、若気の至りで、書きなぐっていたと思われる詩の類である。不揃いの便箋やレポート用紙等に、バラバラと走り書きしたような代物で、色褪せてカビ臭い茶封筒に詰まっていた。そのまま、ゴミ箱行きにすれば良さそうな物だが、数十年ぶりに目にして、タイムカプセルを開けるが如く、ある種、感動さえ覚えてしまい、全てを捨て去る前に、「青春の思い出の欠片」として ブログに書き留め置こう等と考えてしまった。今の爺さんには、気恥ずかしく、冷や汗が出るような、ぞっとするような、拙劣な詩の類ばかりだが、恥じも外聞もなく、そのまんま・・・・。

その中に、「青い灯影のブルース」と題した詩(もどき)が有った。「昭和39年6月のある日」と記されており、今から57年も前の独身時代に書いていたことになる。50数年後に、他人様に公開される等とは、当時、夢にも思わなかったことで、無茶苦茶、いい加減な詩であり、自嘲もしてしまうが、これも又、過去のあしあとの一つと居直って・・・。

(ネットから拝借画像)

「青い灯影(ほかげ)のブルース」

あやしく漂う 夏の夜の
甘き ささやき 聞きながら
舗道に映る 水銀灯の
青き灯影(ほかげ)を 慕いつつ
寄り添い歩む 若人に
緑の風の 清らかさ

白き炎に 燃えんとし
烈しき夏の 威に屈し
風を慕いて とどまらず
緑の影を 求めんを
今また 金色の夕映えの
美しき天然に 魅せらるる

やさしく 白き 手をのべて
髪の揺るるも 愛らしき
白き頬に 涙して
紅き唇口(くちびる) ふるわせる
君が胸を 抱かんと
立ちどまりては 惑うらむ

恋人たちの 語らいは
夜空に敷いた 星の如(ごと)
甘き恋の 語らいは
真夏の夜の 更けゆくを
明日の生命(いのち)も 忘れやり
青春の 青き灯影(ほかげ)の 美しき

(昭和39年6月のある日)


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