足腰大丈夫な内に、出来る限り不要雑物整理をしようと決心してから久しいが、正直あまり捗っていない。書棚や天袋、押入れ等に詰め込まれていた古い書籍や辞書、百科事典等の類も、ここ数年間で大胆に整理処分してきたつもりだが、中には、「これ、面白そう?」等と目に止まり、残してしまったものも結構有る。その中のひとつに、多分、長男か次男かが、学生時代に使っていたものに違いない、小町谷照彦著 文英堂の「小倉百人一首」(解説本・参考書)が有る。パラパラとページを捲ってみたところ、なかなか詳しく、分かりやすく、決して、「今更 向学心?」なーんてものではなく、子供の頃、作者や歌意も分からないまま、「けふ、けふ、けふ・・」「なほ、なほ、なほ・・・」等と、正月になると必ず家族でやっていた「百人一首かるた取り」を思い出して懐かしくなってしまったからで、今更になって、「へー!、そういう歌だったのか・・」、目から鱗・・、になっているところだ。
「小倉百人一首」は、奈良時代から鎌倉時代初期までの百人の歌人の歌を、藤原定家の美意識により選び抜かれた秀歌であるが、時代が変わっても、日本人の心情が呼び起こされるような気がしてくる。
ブログネタに?、頭の体操に?、いいかも知れない等と思い込んでしまい、数年年前から、「春」「夏」「秋」「冬」「恋」を詠んだ歌を取り上げて、ブログ・カテゴリー「懐かしい小倉百人一首」に書き留めてきたが、そのいずれの区分にも属さないとされる歌も沢山有り、引き続き、順不同、ボツボツ、書き留めてみることにした。
◯百人一首で「春」「夏」「秋」「冬」「恋」を詠んだ歌以外の歌、
ながらく中断していたが、
今年もようやく秋深まりて、
ブログ・カテゴリー「懐かしい小倉百人一首」、再開したい気分になり・・・、
◯百人一首で「春」を詠んだ歌(まとめ) ⇨ 2023.02.08
◯百人一首で「夏」を詠んだ歌(まとめ) ⇨ 2023.05.10
◯百人一首で「秋」を詠んだ歌(まとめ) ⇨ 2023.07.15
◯百人一首で「冬」を詠んだ歌(まとめ) ⇨ 2023.01.24
◯百人一首で「恋」を詠んだ歌(まとめ) ⇨ 2023.12.21
百人一首で、
「春」「夏」「秋」「冬」「恋」を詠んだ歌以外の歌
その6
天の原 ふりさけ見れば 春日なる
三笠の山に 出でし月かも
出典
古今集(巻九)
歌番号
7
作者
安倍仲麿
歌意
大空を仰ぎ見ると、この異国の空に、
月が美しく照り輝いている。
あの月は、故国の春日にある三笠山に出ている
月なのだなあー(かなあー)。
注釈
「天の原」=広々とした空のこと。「原」は、広い場所の意。
「ふりさけ見れば」=「はるか遠くを望む」の意
「春日なる」=「春日」は、奈良県にある地名。
「なる」は、「・・・に有る」の意。
「三笠の山」=春日神社の東方、若草山と高円山の間に有り、
形が笠に似ている山(標高283m)。
「かも」=詠嘆の助詞。「だなあー」「かなあー」と訳す。
安倍仲麿(あべのなかまろ)
奈良時代中期の官吏。
玄宗皇帝の唐の時代、元正天皇の霊亀2年、
安倍仲麿は、16歳で、遣唐使の一行に混じり、
留学生として、唐に渡った。
唐で約30年間過ごし、
いよいよ帰国することになり、
唐の知人友人が送別の宴を催してくれたが、
その時に
故国を懐かしむ心情を詠んだ歌とされている。
安倍仲麿は、帰航の途中、嵐に遭い、安南に漂着、
再び、長安に戻り、結局、帰国すること叶わずに、
唐で没している。
参照・引用
小町谷照彦著「小倉百人一首」(文英堂)
(つづく)
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