古民家ギャラリーうした・ガレッジ古本カフェ便り

古民家ギャラリーうしたと隣のガレッジ古本カフェで催している作品展、日々の発見!、書評、詩などを紹介していきます。

村上春樹的思考とヲタ文化・考

2025-01-31 17:38:51 | 日記

僕も作家を目指す以上、いろいろ考えるのだけ

 

れど、村上春樹氏は大いに厨二病的思考だと思

 

うのだ。独善的なエゴと、自己中心的な廻りを顧

 

みない世界観。僕らは、14歳のとき、大体、その

 

ような思考を纏っていた、と思う。大抵のおとなが

 

厨二病を抱えていたし、その後、なんらかの形で、

 

そのようなころもあったものさ、と思うものだ。

 

アニヲタにしろなんにしろ、ヲタと云うひとたちは、

 

自分を特別な人間だ、と思っている節がある。そう

 

いった意味で、80年代に突如として、起こったヲタ

 

文化と云うものは、大いに村上春樹的だ、と云えるので

 

はないだろうか。それと同時に思うのは、ひととは、

 

エゴを纏った独善的人間であると同時に、ひと、それ

 

ぞれは孤独ではなく、それぞれが意味や宿命やさだめを

 

背負っていると云うことだ。そう云った意味で、人間とは

 

それぞれが元々特別だと云うことだ。それぞれ、生きている

 

意味も違えば、さだめも違ってくると云うことだ。

 

あぅ、おれっちは、演説をぶっちまったようだな、ここらで、

 

この論を締めよう。

 

村上春樹氏はノーベル賞はムリなようだし、アニヲタは世界を

 

救えないかもしれない、でも、でも、だ、我々は、ひとひとり、

 

違った世界を持ちうると云うことだ。ご清読ありがとう!

 

じゃあ、みゃた。

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リンダリンダラバーソウル 大槻ケンヂ

2025-01-27 00:12:08 | 本の紹介

新潮文庫   2002年

 

1990年代初頭に突如として巻き起こったバンドブーム。

 

僕はその頃、精神的に混沌としていたので、覚えていないが、

 

そ-いうのがあったらしい。

 

その頃のことを、オーケンこと大槻ケンヂが赤裸々に綴った

 

本がこのリンダリンダラバーソウルだ。

 

コマコと云うカノジョを軸に数々のバンドがそのブームに

 

翻弄されていく様を描く。ボンクラの大学生が徐々にブームに

 

乗ってTVに出たりして、調子ぶっこいていく様が描かれ、コマコ

 

はいつしか忘れ去られ、修羅場の果てに別れてしまう。

 

まあ、それも人生だよ、とひと言で片づけられないような、

 

人生のジョイ・レセプション。

 

いま、どうしているのだろうなあ、大槻氏。58歳かあ、そもそも

 

生存しているのだろうか? とググってみるとご存命ナウであった。

 

いやぁ、そういうえば、この前、TVでお元気そうなお姿を拝見し

 

たわ。

 

細かいバンドの解説も付いていて、格好のテクストになるだろう。

 

90年代の道案内書であった。

 

(2024年 12・22(日)16:55)

             (鶴岡 卓哉)

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雑記+新 私の歳月 池波正太郎

2025-01-23 02:10:35 | 本の紹介

中居正広・考と題し、考察を深めたが、なんか

 

バカバカしくなり、正論をぶち上げてもなんも

 

面白くもない、と取り下げてしまった。

 

さあ、気を取り換えて、池波正太郎氏のレビュー

 

です。

 

ーーーーーーーーーーーーー

 

講談社文庫 1986年

 

池波氏と云う人はとてもモダンな感覚を持ってるし

 

気も細やかに使えるし、それを人に薦めている。

 

若くして、ギャンブルにのめり込み、使えない程、

 

カネを稼いで、使ってしまった、と云うか、使い

 

道がないので、女にやってしまったらしい。

 

妾みたいなものだろうが、池波氏も17歳とかだ。

 

十六で、吉原に登楼したと云うから早熟だ。

 

母には堅く堅くと云う教えだったので、株をやったり、

 

博奕をやったりして荒稼ぎをしていることを云う訳にも行かず

 

家を借りて、金庫に金を入れていたらしい。

 

先日、藤枝梅安の映画を丁度視て、橋の上から下の

 

船に飛び降りて、殺すやつの話しとかをしていて、

 

あれは梅安の見どころのひとつだったのでしょう。

 

池波氏の文章はとても心地いいし、一流と云う人の

 

おカネの使い方は際立っている。チップやのし袋を

 

持つと云うけれど、私めにはとても真似の出来ない

 

ことだ、と恐れをなしたのだった。

 

(読了日 2024年12・21(土)22:42)

                (鶴岡 卓哉)

 

 

 

 

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日記+贋食物誌 吉行淳之介

2025-01-19 06:41:43 | 本の紹介

さっき、鶴岡卓哉で検索したら、ヘンな男の写真の

 

FACEBOOKのがあって、あれは、いやがらせなのか、

 

それとも、たまたま同姓同名なのか、まあ、いやが

 

らせの件が濃厚だね。まあ、どうでもいいや。

 

ま、たちまち(広島の方言で取り敢えずと云う意味、

 

居酒屋などで、たちまちビール、などと云う)

 

写真は載せておくわ。僕はこういう感じの顔なんですよね。

 

まあ、それは本当にどうでもいいんだけど、木曜に

 

歯痛にになって、たまき先生のところの歯医者に駆け込んで

 

、麻酔して、仮の歯を入れて、コンクリみたいのなんだけど、

 

それが、とても慣れなくて、思考もまともに出来なくて、

 

やる気も出ないしで、更新しなかったのだけど、

 

大分、慣れて来たので、更新します。

 

二日くらい、活字を読まなくて、久しぶりに

 

活字を読んだんだけど、やはり、僕は活字が好きなの

 

だなあ、と云うことをはっきり感じた。

 

これかも活字人生を歩んでいきたい、と確信した。

 

今日は、吉行淳之介氏ですよ。

 

ーーーーーーーーーー

 

絵・山藤章二 中公文庫 1978年

 

山藤氏の吉行氏の似顔絵がそっくりで、それも顔に

 

青筋立てていて、いつも怒っているのがおかしくて

 

視る度に笑っていた。交遊の広さも伺わせて、文豪

 

たちがたくさん出て来る。阿川氏とか、三好達治氏

 

とか、近藤啓太郎氏とか、いろいろなことについて、

 

書いておられるが、そのどれもがうろ覚えと云う、

 

他人とは思えない。僕も大抵のことがあやふやでな

 

んとなくで済ましてしまうところがある。

 

タイトルに食材の名前を書いて、それに関して描か

 

れている。この本一冊で、吉行氏の魅力も充分に堪能

 

出来るだろう。解説に色川武大氏の文章が載っている。

 

これもとても貴重なもので、色川氏の吉行氏は先輩に

 

当たるらしい。装丁も山藤氏が担当していて、鴈と

 

貝の絵が描いてある。もしや、これは? と思っていると、

 

贋と云う字を解体してみた意匠だと云うことだ。

 

(読了日 2024年12・21(土)15:20)

                 (鶴岡 卓哉)

 

 

 

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わたしの脇役人生  沢村貞子

2025-01-16 04:23:17 | 本の紹介

新潮文庫   平成二年

 

わたしの献立日記に続いて、二冊目の拝読と

 

云うことになる本書。ホンモノの文章とはこ

 

う云うものかと感慨を深くした。人間には

 

福分と云うものがあって、ラックと云うか、

 

幸福度って云うか、福分に見合った生き方が

 

大切だと云うことだろう。TVのことについて

 

描いてあるところもけっこうあって、高校野球

 

とかお好きだったんでしょうね。エッセイでTV

 

について書くことに対しては一考する余地があ

 

るとは思うのだが。

 

女性が世界的に強くなったこの世界で、男の

 

私めなんかは肩身を狭くして生きておる次第

 

です。

 

1996年86歳で亡くなられた。RIP.

 

(読了日 2024年12・17(火)21:55)

                (鶴岡 卓哉)     

 

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