水の中へと沈むようなウェーブ・ファイト
君の語学力なら僕を参らせられるのにさ
辛抱するのはこりごりなんだ
ビルの隙間から巨大な波が押し寄せるぜ
頭の中で白い風船が破裂するのさ
僕をめった打ちにする波は来ない
まだ、来ないんだ
水の中へと沈むようなウェーブ・ファイト
君の語学力なら僕を参らせられるのにさ
辛抱するのはこりごりなんだ
ビルの隙間から巨大な波が押し寄せるぜ
頭の中で白い風船が破裂するのさ
僕をめった打ちにする波は来ない
まだ、来ないんだ
そこがどこなのか俺にはわからない
俺が感じるそこは暗くいかがわしく陰鬱な場所
俺の中にあったのか、探してる場所なのか
生まれた場所なのか、思い出の場所か
掠れたうめき声が始終するその場所の
片隅で震えている
俺は死んだ猫を抱え墓穴に横たえる
土を掬いかけてやるのさ
噛んだガムをピンクのムシに貼り付ける
弔いの儀式なのさ、とうそぶいてやるよ
十字架のたくさんある廃屋で遊ぶさ
墓堀り人のパーティーに盛装して出かけ
ペットセメタリ―でも見るさ
黒い感動をゴミ箱の中から探し出すんだ
そいつは腐臭を放つエレクトリック・リトル
僕の脳のニューロンが街の軍隊を消し去る
僕の望むイメージ戦争なんだ
簡単なのさ、黒い感動を多く見つけた方が勝ち
僕は必死になってたってわけさ
列車には僕の刻印が押される
それは僕の性器で
国旗になり国中に翻るのさ
砕けた波頭から僕の真珠が光った
感情の下方から真実が思わしげに宿る
しらけた夕日に成熟した僕の激情
どこかにいった僕の親友の遺書
砕けたガラスに僕の冷酷が映った
どこかで僕の性格が破綻している
ゲームなんかじゃなかったんだ
むき出しの卵のような僕の心情に
ただ誰かが石ころを投げただけさ
遠くで戦艦が波頭をあげながら通る
僕はクレイジーなのさ、たぶんね
透明な言葉と透けてるパンツを穿いて
おまえを攫ってゆく
この街を出る頃には俺は誰からも信用される男
意味なんてあるはずもないのさ
俺の行動は心理学じゃはかれないぜ
迷いもなく戸惑いもない
俺は信念をもってる
黒い邪悪な塊が俺を誘う
そこはとてつもなくピュアだぜ
純粋な空気で俺は窒息しちまいそうだ
行列を作るリリシストの先頭に立って
喧騒の中、雄叫びをあげる
勝利だ、俺を下等な生物だと
罵倒したおまえは間違いだったんだ
俺は砂糖の入ったティーのように
おまえを飲み干すだろう
日々、リアリティが喪失していく
僕がこの街に迷い込んでから
ショートケーキが故障中なんだ
なにもかも真実ではない街
僕は君の数字に恋をする
僕は取り込まれてる
ああ、僕がなくなってしまいそうだ
君のデジタルな細い薬指に夢中なんだ
僕はノイズから生まれたと信じ始めてる
僕のキスで覚醒した君は
(逃げて、逃げるのよ、思いっきり遠くへ)
イエローのバウンスが俺を襲う
発着場からは轟音で飛行物体が飛び立つ
俺の脳細胞は分裂を繰り返す
音の跳躍が俺を引き裂く
分裂した自己が新たなイメージを沸騰させる
実験台の幼虫はバタフライとなり羽ばたく
俺は核心へと近づき負傷する
地上戦は始まったばかり
勝機は確かにあるはずなんだ
死ぬっていわれてるダイエットをしてるのよ
黙ってってちょうだい、あたし痩せたいんだから
駅の東口から南口へつづく地下道で俺は悟った
悟りは空で俺には意味深長だったんだ
やけにシンとしてたんだが壮大な音楽が聞こえた
死ぬときって意外と壮大なのかもな
ちんけに死のうとダイナミックに死のうと
英雄的に死のうとネズミのように死のうと
ああ、そうだ、死のダイエットドラッグで死のうと
どうしたんだ……ファック、ナンバーワン
見失わないように慎重に後ろ側から入ってくれたまえ
高速回転して動く車輪から煙が吐く
クスリは白くきらめいて輝いてる……結晶が僕の奇跡
サッカーが僕の生きる目的……決勝で勝つのが僕の運命
壊れちまったぜ……ファック、エネミー!
暴力で気絶した同胞を介抱してたのさ
想像力を駆使して幸せについて考えてたんだ
どうもうまくいかねえぜ……ファック、ポインター!
ラジオから流れる哀しい歌でも聴いてたんだろ
ヤツは目から辛い涙を流しサイダーで薄める
東の方から空っ風が吹くホームで浮浪者が缶集めをしてるんだ
激烈に走ってくる列車と疾走するクルマは激突する
凍り付くような瞬間の後、激しく爆音がして炎上するんだ
俺っちは運命の踏切のこっち側でじっくりと見てたんだ
俺っちはダチの家に行く途中で丁度酔いが覚めてたとこだった
まるでピアーズ・ブロスナンの出てくる映画みたいだったぜ
それで、俺っちはホッと胸をなで下ろしたってわけでさ