古民家ギャラリーうした・ガレッジ古本カフェ便り

古民家ギャラリーうしたと隣のガレッジ古本カフェで催している作品展、日々の発見!、書評、詩などを紹介していきます。

若きドン・ジュアンの手柄ばなし   ギヨーム・アポリネール

2016-02-02 12:53:15 | 小説の紹介
窪田 般彌訳 河出文庫。



このエロス文學には、G・バタイユのような難解な文章はない。ただ


ストレートに性描写が描かれている。そこにこの小説の迫力の伴った



詩的とさえ思われるようなエロス文學がある。ここには単純な自由が



ある。他者との垣根を悠々と超越してしまうような優雅ささえある。



それは男性か女性と言ったものを軽々と超えてしまっている。力強い



性による超越性だ。それが自由となって、飛翔するのだ。まったく、



こんな文學があろうとは驚異的だ!
コメント
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