古民家ギャラリーうした・ガレッジ古本カフェ便り

古民家ギャラリーうしたと隣のガレッジ古本カフェで催している作品展、日々の発見!、書評、詩などを紹介していきます。

水たまり      希木谷瞬吉

2016-02-06 14:54:09 | 小説の紹介
「水たまり





完全な清らかさなど必要ない




川の流れに逆らって泳いでいるような



包帯の中に隠していた。カステラ



参っちゃったよ、君が涙を流すから




分かったよ、僕が走ってゆくから



自然に消えていくだろう、水たまり



簡単にできた歌うたうよ



救急車が通り過ぎて、不吉



まだ始まったばかり、僕の何かは




始まったばかりなんだ……!


                     (2015   11・23)」
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ずばり東京       開高健

2016-02-06 10:56:32 | 小説の紹介
1963年~64年      文春文庫。



そして、開高先生はこのあと、ヴェトナムのルポをお書きになり




釣りに関しての紀行物を書いてゆくことになる。すべてのルポの




出発点が、この本書ということになる。その時代には、その時代



にしかわからない温度というものがあると思うが、そういうもの



をうまく切りとった作業であったと思われる。今も昔も、東京は





巨大なモンスターシティなのだろう。





それにしても、今でも、雲古は海に捨てているのだろうか?。
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