古民家ギャラリーうした・ガレッジ古本カフェ便り

古民家ギャラリーうしたと隣のガレッジ古本カフェで催している作品展、日々の発見!、書評、詩などを紹介していきます。

黒鳥譚・青髯公の城    中井秀夫

2016-02-05 10:30:43 | 小説の紹介
講談社文庫。



黒鳥譚は、夢のような錯綜感があり、死というものが常にある。



肉体からの解脱を望んでいるように感ずる。とても興味深く読んだ。




青髯公の城は、避暑地での若者と若妻との一風変わった乞う物語だ。



鏡の向こう側がモチーフになっていて、危うい恋が巧みに描かれる。



もう一遍、死者の誘い、所収されている。毒草研究者と言う一風変



わった物語で、自死がモチーフにっている。



中井秀夫氏の作品には、昏迷感と言うか、不安感というような恥とか、



手の届かない感情を描くのが巧みな作家と言う感じがした。




コメント
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