古民家ギャラリーうした・ガレッジ古本カフェ便り

古民家ギャラリーうしたと隣のガレッジ古本カフェで催している作品展、日々の発見!、書評、詩などを紹介していきます。

芋虫      江戸川乱歩

2016-02-19 10:19:43 | 小説の紹介
昭和4年、「新青年」1月号



初出時のタイトルは、「悪夢」。戦争で両手両足を失い




更に口もきけない体になった須永中尉と、時子夫人の




愛を描いたショッキングな一作。発表当時、発禁の憂目



にもあったが、「友戦的な事件を取り入れたのは、偶然、



この恋情を語るうえで好都合だった」からとイデオロギー的



なものはなかったことをうかがわせる。ヘンタイ性欲を



見事に描き切った力作と言えるだろう。
コメント
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