古民家ギャラリーうした・ガレッジ古本カフェ便り

古民家ギャラリーうしたと隣のガレッジ古本カフェで催している作品展、日々の発見!、書評、詩などを紹介していきます。

日日雑記      武田百合子

2016-02-25 12:52:35 | 小説の紹介
中公文庫。



88年6月~91年4月までの三年間を描く。正月三が日の




風邪をひくところから始まる。飼っている玉ちゃんと



云う猫がいるのだが、この作品ではキーとなっている。



19歳とちょっと生きたらしいが、玉ちゃんが死んだ



ところではつらつらと涙が出てきた。そのまなざしは



細かく厳しく、あるいは、ゆったり穏やかだ。この日


日雑記を書かれた二年後に亡くなっている。読み終わ


ると親しい友人のような気がしてしまう記である。



女性らしく、男には書けないなあ、と思ってしまう。
コメント
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