古民家ギャラリーうした・ガレッジ古本カフェ便り

古民家ギャラリーうしたと隣のガレッジ古本カフェで催している作品展、日々の発見!、書評、詩などを紹介していきます。

玩具     津村節子

2016-07-24 19:53:30 | 小説の紹介
第五十三回昭和41年上半期


女性らしい視点で夫婦を見つめ描いている。



その夫婦はDVにちかいものがあるが、六


十年当時はこういう家庭は珍しくなったの


だろうか。世界が狭い、という批判がある


が、広い世界を踏まえるためには、まず、


周辺の世界を見つめなければならないだろう。


それに、こんな地味な作品、誰も書こうと


しないだろう、貴重な作品である、と思われ


る。こんな作品に文学の深さを見るのも一興


という気がする。
コメント
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