小学館文庫。
八十歳になろうという不立の金子氏が
エロ話を放埓にする。そのエロには人間
に対する(女に)興味と優しさがあるよ
うに思う。女に対するまなざしは澄んで
いて、深く、エロい。人間の本質でもある
エロさを屈託なく表現することで、人間
というものの深さを抉っている。そして、
その本質はあくまでエロジジイだ。
反戦詩人のイメージが壊れるという心配
この人にはない。常に戦いなのだ。死する
寸前まで抗った男である。
八十歳になろうという不立の金子氏が
エロ話を放埓にする。そのエロには人間
に対する(女に)興味と優しさがあるよ
うに思う。女に対するまなざしは澄んで
いて、深く、エロい。人間の本質でもある
エロさを屈託なく表現することで、人間
というものの深さを抉っている。そして、
その本質はあくまでエロジジイだ。
反戦詩人のイメージが壊れるという心配
この人にはない。常に戦いなのだ。死する
寸前まで抗った男である。