古民家ギャラリーうした・ガレッジ古本カフェ便り

古民家ギャラリーうしたと隣のガレッジ古本カフェで催している作品展、日々の発見!、書評、詩などを紹介していきます。

金花黒薔薇ぞう紙   金子光晴

2016-07-10 19:43:10 | 本の紹介
小学館文庫。




八十歳になろうという不立の金子氏が




エロ話を放埓にする。そのエロには人間


に対する(女に)興味と優しさがあるよ



うに思う。女に対するまなざしは澄んで


いて、深く、エロい。人間の本質でもある


エロさを屈託なく表現することで、人間


というものの深さを抉っている。そして、



その本質はあくまでエロジジイだ。



反戦詩人のイメージが壊れるという心配


この人にはない。常に戦いなのだ。死する


寸前まで抗った男である。
コメント
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