古民家ギャラリーうした・ガレッジ古本カフェ便り

古民家ギャラリーうしたと隣のガレッジ古本カフェで催している作品展、日々の発見!、書評、詩などを紹介していきます。

無明長夜     吉田知子

2016-07-25 17:55:01 | 小説の紹介
第六十三回昭和45年上半期


御本山に想いのある女性がそこで見た男性を


想い続け、出会い、失望しつつ……というよう


にも読み取れる。要素は有り余るほどあり、



読んでいて、飽きることはない。ヘンな話し



系ではある。



泉鏡花賞なども獲られている。
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夏の流れ    丸山健二

2016-07-25 04:18:41 | 小説の紹介
第五十六回昭和41年下半期



23歳にして、死と向き合う看守の話しを書


くとは、なんと早熟なんだろう。しかし、そ


の文体はさらっとしていて、爽やか過ぎるく


らいである。釣りとか家族で行く海岸などの


死刑執行との対比を狙っている。お腹の中に


赤ちゃんが宿っているとか、作為的なのがち


ょっと、鼻についてしまった。しかし、構築


された世界として読むにはいいかもしれない。
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