第三十一回昭和二十九年上半期
娼婦の道子との関係を描いた作品。娼婦のことを
描いている割には、そんなにイヤらしくはないと
感じた。ある程度乾いた感覚というものがあるの
ではないか。まだ戦後の赤線というものが残ってい
たころの話しであろう。娼婦というものが自分のも
のにならないというもどかしさがきちんと描かれて
いたように思う。
娼婦の道子との関係を描いた作品。娼婦のことを
描いている割には、そんなにイヤらしくはないと
感じた。ある程度乾いた感覚というものがあるの
ではないか。まだ戦後の赤線というものが残ってい
たころの話しであろう。娼婦というものが自分のも
のにならないというもどかしさがきちんと描かれて
いたように思う。