古民家ギャラリーうした・ガレッジ古本カフェ便り

古民家ギャラリーうしたと隣のガレッジ古本カフェで催している作品展、日々の発見!、書評、詩などを紹介していきます。

荒野の胃袋     井上荒野

2018-04-05 09:39:00 | 小説の紹介
荒野という名前は小説家であった父上がつけた本名という


ことだ。このタイトルもなんかスゴいことになっている。


中身は夢の中の魚屋の地図と重複するところがあるが、また


同じ話を読むのも、違う角度から見られておもしろい。


おいしい話しには気をつけろ、とはよく言うが、この手のお



いしい話しがボクは好物である。


旦那さんが出てくると、おっ、なんだね、君の旦那はそんなか



ね、とつい友人のような気になってくる。


父上の話もボクは興味深く読むことができる。荒野さんの弟、


じゃなく、兄になった気分に……はさすがになれなかったが、


よく知った親戚のおじさんくらいの気分にはなれた。
コメント
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