河出書房 2007年作品。
駅のすぐそばにあるけれど、すぐには行きつけない一軒家に
吟子さんの家はあった。それは、別れが繰り広げるだろう駅
という舞台にすぐ行けない、みえているのに、近づけない、
真実のような気もしてくる。吟子さんは七十一歳だ。ボクの
ハハが七十二歳だから、それよりも若い。うちのハハはすごく
元気なので、ボクは、おばあさん、だとはあんまり思わないが
二十歳くらいのコからしたら、すごくおばあさんに思えるの
かもしれない。でも、吟子さんも、バレンタインにホースケ
さんにチョコを買ってあげるくらい若々しく描かれている。
二十歳で、二人の恋人と別れる。そりゃ、40にもなったら、
老けて、ババアにもなろうというものだ、と納得がいった。
世の女性もタイヘンであるな、と感じ入った。まあ、小説
世界の話ではあるがね。それとも、サセコの気味もあるこの
主人公が悪いのだろうか、そりゃ、させれば、すぐに男は
飽きるわな、それが分かっていないという風に描かれている。
けなげというか、バカというか……二十歳って、ホント、バカ
だよねえ、という風に描かれているのであった。
駅のすぐそばにあるけれど、すぐには行きつけない一軒家に
吟子さんの家はあった。それは、別れが繰り広げるだろう駅
という舞台にすぐ行けない、みえているのに、近づけない、
真実のような気もしてくる。吟子さんは七十一歳だ。ボクの
ハハが七十二歳だから、それよりも若い。うちのハハはすごく
元気なので、ボクは、おばあさん、だとはあんまり思わないが
二十歳くらいのコからしたら、すごくおばあさんに思えるの
かもしれない。でも、吟子さんも、バレンタインにホースケ
さんにチョコを買ってあげるくらい若々しく描かれている。
二十歳で、二人の恋人と別れる。そりゃ、40にもなったら、
老けて、ババアにもなろうというものだ、と納得がいった。
世の女性もタイヘンであるな、と感じ入った。まあ、小説
世界の話ではあるがね。それとも、サセコの気味もあるこの
主人公が悪いのだろうか、そりゃ、させれば、すぐに男は
飽きるわな、それが分かっていないという風に描かれている。
けなげというか、バカというか……二十歳って、ホント、バカ
だよねえ、という風に描かれているのであった。