古民家ギャラリーうした・ガレッジ古本カフェ便り

古民家ギャラリーうしたと隣のガレッジ古本カフェで催している作品展、日々の発見!、書評、詩などを紹介していきます。

銀河鉄道の彼方に    高橋源一郎

2018-04-17 09:53:10 | 高橋源一郎
集英社 2005年三月号「すばる」~2011年五月号。



夢というものは一体なんだろうか? 夢が現実に影響を及ぼすようになったら、


そう考えると、ちょっと怖くなる。



現実が勝手に失われていったり、改変される世界を高橋教授は始終考えて


おられるのだろう。


宇宙船から疾走したG***くんのお父さん。「宇宙でいちばん孤独な男」


といわれる、宇宙の涯ヘと旅立った男の末路とは? あまのがわのまっくろな


あなの言葉の真意とは?  手が神がかった力を持った男の見た世界とは?


数々の謎が怒濤のごとく押し寄せ、そして、頭の中で瞬いていく。そして、


最後に僕らの見たものとは?…………そうだ、突き詰めて考えれば、ものは原子で



できていて原子はもっと突き詰めていくと無なのだ、そんなものも無なのだが、


もっともっと突き詰めて見ていくと、いっぱいいっぱいいろんなものが詰まっ



ているのかもしれない…………たしかに、無も無じゃないってワケか…………なるほど。
コメント
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