講談社文庫 2007年~2008年。
まずとっかかりでつまずいてしまって、なんかつまらないな、という
印象だった。でも、十二月の窓辺へと読み進めるうちに、この作家の
言いたいことがわかってきたような気がして、それからは一気読みし
てしまった。
この人独特のリズムと文体について、やはり、特異な新しい世代とも
いうべきものを持っているというべきだろう。同じように、仕事について
描いていて、同世代作家に同じく芥川賞作家の小山田浩子がいると思うが、
この二者をもってしても、その切り口にしろ、語り口にしろ、まったく違
うように思う。しかし、その仕事というものに関する、手触りには似たものを
感じる。リーマンにとっては共感すべき点があるだろうし、我々のような自
営業にはシステムで働くことのタイヘンさが分かる、という点において、新たな
労働文学ともいえるものがあるのではないか、と思えてくる。
まずとっかかりでつまずいてしまって、なんかつまらないな、という
印象だった。でも、十二月の窓辺へと読み進めるうちに、この作家の
言いたいことがわかってきたような気がして、それからは一気読みし
てしまった。
この人独特のリズムと文体について、やはり、特異な新しい世代とも
いうべきものを持っているというべきだろう。同じように、仕事について
描いていて、同世代作家に同じく芥川賞作家の小山田浩子がいると思うが、
この二者をもってしても、その切り口にしろ、語り口にしろ、まったく違
うように思う。しかし、その仕事というものに関する、手触りには似たものを
感じる。リーマンにとっては共感すべき点があるだろうし、我々のような自
営業にはシステムで働くことのタイヘンさが分かる、という点において、新たな
労働文学ともいえるものがあるのではないか、と思えてくる。