古民家ギャラリーうした・ガレッジ古本カフェ便り

古民家ギャラリーうしたと隣のガレッジ古本カフェで催している作品展、日々の発見!、書評、詩などを紹介していきます。

ゆで卵    辺見庸

2019-05-12 14:11:56 | 小説の紹介
角川文庫     1995年


「ゆで卵」という作品は、作者がオウムのサリン事件に


遭遇した際のできごとをモチーフに描かれている。その


他の短編を読むと、創作ものも多いので、あの読んだ「


ゆで卵」は、作者の妄執によって描かれたのではないか、


とあとで思えてくる。


人が死ぬと、女性のニオイのするニョクマムのような


ゆで卵をほおばる、というモチーフは実にエロティックだ。


水という作品に、水を噴く女性が描かれているが、これを


読んで、先日亡くなった紅音ほたる、というAV女優を思


い出した。


紅音さんの潮吹きは見たことのない人が想像する25倍は


スゴいものだ。ボクのAV人生は20年近く続いたが、


あとにも先にも紅音さん以上の人を見たことはなかった。


アッという間に人生だったが、カノジョは水のように、潮


のように人生を生きた。あっ、紅音さんの話しになってし


まっていた、失敬…………辺見さんの小説、エロかったっス


…………合掌。
コメント
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