古民家ギャラリーうした・ガレッジ古本カフェ便り

古民家ギャラリーうしたと隣のガレッジ古本カフェで催している作品展、日々の発見!、書評、詩などを紹介していきます。

エキゾティカ     中島らも

2020-12-07 09:06:54 | 小説の紹介

双葉文庫    1998年

 

おもしろいけど、字ちっさいなあ、と思いつつ

 

気づいたら読み終えていた。

 

ボクは、香港を舞台にした短編、聖母と胃袋、が

 

シャコ、うまそうなものを大量に際限なく喰らっ

 

てゆく。その様はあさましく、貪欲に生きたらも

 

さんをおもわせる。最後はツッコミを入れてくる、

 

痩せた男まで喰ってしまう。うーん、こういう小

 

説ってあるようで、ないんだよねえ、なんか、生

 

命力にあふれていて、文体からもこぼれ落ちそう

 

なくらいの油ギトギトの指がにゅっと出てきそう

 

な感じ。まったくでぶにはたまらない小説だ。

 

2004年に死にはったが、その破天荒な生き方は

 

誰にもまねできないだろう、いや、いま、こんな

 

ような人はでてこないだろうね……合掌。

コメント
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