中公文庫 2007年
正直、はじめ読み進めていったとき、物欲にまみれていて
イヤだなあ、と思った。ぼくはたべものに対する欲求は
認めるけど、物欲というのがようわからんのだ。
なんか汚いものを見せつけられるようで。イヤだった。
気分を変えて読んでみると、文章はうまいし、ユーモア
もあるから、楽しく読めたんだけど。
それ、でも、お高いんでしょう? という言葉も聞こえて
きそうだ。高くて、いいものは当たり前だ。安くて、いい
ものを探すのがぼくの信条だ。安くて、うまいものを食った
ときの喜び、100円本でもおもしろい本を見つけたときの
喜びを、平松女史にも教えて進ぜたい、と切に思う。……合掌。
最近、拙者はねぎっこ焼きなるものにハマっておる。安くてうまし、これぞ、広島B級グルメの真骨頂、広島ねぎを使っているので、うまいのであるな。君もどうだい?