荻原魚雷・編 ちくま書房
つねづね紳士というものに憧れ、なれるものならなって
みたいと思っている。
この書は吉行氏の考える紳士論と同時に、自身のことを
語った本である。
ぼくは賭け事というものは、たしなまないのだが、それに
ついて読むのはわりと好きらしい。おもしろく読んだ。
阿川提督とも飲み仲間だったらしい。コイコイをよくやっ
たらしい。
吉行氏は喫煙者で一日40本は吸うということらしいが、
それが原因か、晩年は病気がちだったらしい。ご自分では
ニコチン中毒ではないというし、40本吸ううちの35、
6本は苦痛でしかない、と語っておられるので、それなら、
止めろよ、と思うのだが、止めないあたりが淳之介流だと
感じる。
それにしても、装丁の似顔絵、似すぎだぞ、南伸坊氏の
作であるという。……合掌。
あーあ、ヒマだなぁ。晩酌に、焼酎で一杯やって、肴にねぎっこ焼きでも買ってこようかなぁ。