文春文庫 1985年
ありえないことが起こる。現実には象は消滅したり
しないだろう。ちょっとそういうスキみたいなもの
は、この短編にはあった、と思うんだけれど、ウソ
だろぉ、という。考えてしまうスキ、いや、短編自体
には、文章に欠陥はないと思うのだけれど、そう思う
のは自由だろ、けど、読後になんか、いや、待てよ、
そういうことが起こる世界もありえるかもしれない、と
匂わせるあたりが、この短編がうまくいっているって
ことだ、と思う。パン屋再襲撃ほど、鼻につく、技巧的な
文章もないし、ちょっと真面目に取り組みすぎている感
もある、にはあるが、A-くらいの作品だと思う。
(読了日 2023年8・17 21:05)
(鶴岡 卓哉)
ありえないことが起こる。現実には象は消滅したり
しないだろう。ちょっとそういうスキみたいなもの
は、この短編にはあった、と思うんだけれど、ウソ
だろぉ、という。考えてしまうスキ、いや、短編自体
には、文章に欠陥はないと思うのだけれど、そう思う
のは自由だろ、けど、読後になんか、いや、待てよ、
そういうことが起こる世界もありえるかもしれない、と
匂わせるあたりが、この短編がうまくいっているって
ことだ、と思う。パン屋再襲撃ほど、鼻につく、技巧的な
文章もないし、ちょっと真面目に取り組みすぎている感
もある、にはあるが、A-くらいの作品だと思う。
(読了日 2023年8・17 21:05)
(鶴岡 卓哉)