古民家ギャラリーうした・ガレッジ古本カフェ便り

古民家ギャラリーうしたと隣のガレッジ古本カフェで催している作品展、日々の発見!、書評、詩などを紹介していきます。

脱出  筒井康隆

2024-10-05 13:49:24 | 筒井康隆

中公文庫 「奇妙な味の小説」所収。

 

この短編を一読して、例のリアリティー・

 

ショーで可哀そうな自死を遂げた女の子を

 

思い出してしまった。

 

ミッキーと言う役柄で逃亡することを決定づけられた

 

男が陥っていく。リアルか、アンリアルかという

 

問で、詰め寄られていく。そこから、どうやっても

 

脱出出来ないんだ、これが。

 

それがこの世の定めだろう。フェイクは何処まで行

 

ってもフェイクじゃない、何処かで変質してリアルに

 

なる、ということだろうか。

 

(読了日 2024年9・12(木)22:50)

                (鶴岡 卓哉)


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