古民家ギャラリーうした・ガレッジ古本カフェ便り

古民家ギャラリーうしたと隣のガレッジ古本カフェで催している作品展、日々の発見!、書評、詩などを紹介していきます。

二重壁   開高健

2024-09-27 03:41:42 | 開高健

中公文庫

 

開高氏らしい文体で攻めて来る。二重壁とは

 

のぞき鏡なるもので、そこでは、人は何をし

 

ているのかをのぞかれているらしい。とても

 

詩的なので、一読すると、よく分からないし

 

文体に慣れていないと読み辛いかもしれない。

 

戦争で、慰安婦と関係を持ち、病気をもらった

 

男が、子供を作ることを拒み続け、会社で上役

 

の人の娘と結婚したものの、うだつの上がらない

 

潔癖症。全くの創作だと思うが、ぼくは開高氏の

 

こういった作品は未読だったので、おもしろく

 

読ませていただいた。とても良かった。

 

(読了日 2024年9・2(月)22:37)

               (鶴岡 卓哉)


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 暗い海暗い声 生島治郎 | トップ | 火星年代記    レイ・ブ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

開高健」カテゴリの最新記事