古民家ギャラリーうした・ガレッジ古本カフェ便り

古民家ギャラリーうしたと隣のガレッジ古本カフェで催している作品展、日々の発見!、書評、詩などを紹介していきます。

傾斜      筒井康隆

2023-03-14 17:45:23 | 筒井康隆

2Pの掌篇小説。夢で見たかのような家族が奥の間に

 

「わー」と走っていってしまう。

 

特にオチらしいオチもなく、とにかく「わー」と畳みの

 

敷かれた45度の傾斜になった部屋を豆粒になるまで

 

走っていくという怪奇だ。

 

ぼくはちょっと読んだとき、食べたものがマズすぎて

 

時空が歪んでそうなったんかな、と思った。

 

夫が最後に走っていくってことは、夫がつくった料理の

 

あまりのマズさゆえの展開なのかな、と。

 

まあ、ちょっと捉えどころのない、作品ではあるゆえに

 

おもしろさもある。

 

       (読了日 2023年2・2(木)0:46)


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