古民家ギャラリーうした・ガレッジ古本カフェ便り

古民家ギャラリーうしたと隣のガレッジ古本カフェで催している作品展、日々の発見!、書評、詩などを紹介していきます。

17歳のポケット      山田かまち

2022-02-11 12:16:34 | 本の紹介

集英社文庫   1996年

 

なにも知らなくて、それも女の子の詩集だと思って買った。17歳で

 

ギターで感電死、なんて天才的な死に方だ。それもBOOWYの氷室京介

 

氏や松井氏と同級だったという。バンドもいっしょに組んでいたとい

 

うから、死にさえしなかったら、BOOWYの主要メンになっていたって

 

ことだ。うー、なんてこった、ぼくの青春時代、RUN‐DMCと尾崎豊と

 

BOOWYは欠かせない存在だった。ぼくのジェイ・マスター・Jに次ぐ

 

神になっていたかもしれないのだ。

 

絵はすごくいいが、詩は、詩もいいのだが、きっと書き続けて、完成された

 

形の3割、4割といったところだろうか。文章も若書きだ。

 

しかし、詩は何度も読んでいると大器な感じが随所に見られ、〈17歳のポ

 

ケット〉とはいいタイトルを付けたもんだ、と感心する。

 

ぼくはかれの三倍生きてしまった。だからってなんだ、という感じもするので

 

17歳で死のうとそれはそれでいいのだ。けど、このままだと、ぼくは

 

彼の4倍も5倍も生きてしまいそうだ。なんだか恥ずかしい。……合掌。


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