古民家ギャラリーうした・ガレッジ古本カフェ便り

古民家ギャラリーうしたと隣のガレッジ古本カフェで催している作品展、日々の発見!、書評、詩などを紹介していきます。

亻愈盗(ちょうとう)   芥川龍之介

2015-12-23 09:47:55 | 小説の紹介
1917年 大正六年 25歳の時の作品。



今まで読んだ中では羅生門に次いで好きな作品。やっぱり、全体が




引き締まっていて、肉の匂いと血の匂い、息遣い、嘆きや怖れ、無



頼漢の非情さが克明に描かれている。この世界観はどこから生まれい




出るのだろう。その死体が放置され、目を動かすところなんかゾクッ



としてしまう。蛆の湧くようなその爛れた世界。暴力の描き方、学ぶ



ところはたくさんあり、流石としか言いようがない。

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