新潮文庫 平成17年8月
8時に仕事を始めて、五時に仕事を終えてって、それじゃ、OL
にでもなれよ! って思う。
しかして、おカネがあれば、しあわせになれるか、という問いだが、
その反答として、おカネがなくて、不幸せになった者はたくさんいる、
というのがある。
おカネだけあっても、モノがなければ、買えないわけで、健康じゃなきゃ
使えないわけで。
現金を嫌う人もいるし、貯金などせん、という人もいる。
この作品集だが、最後の記憶9800円×2というのが引き立っている。
記憶というのは買えないように思うが、おカネで作ることができる、という
不思議な要素だ。
日光に行って、ボロホテルに泊まることになった顛末が描かれているが、そ
れが、ハハとのいい思い出になったという。
きっと、それは今では、角田さんにとって、一万九千六百円では買えない
貴重なものであるのだろう。
8時に仕事を始めて、五時に仕事を終えてって、それじゃ、OL
にでもなれよ! って思う。
しかして、おカネがあれば、しあわせになれるか、という問いだが、
その反答として、おカネがなくて、不幸せになった者はたくさんいる、
というのがある。
おカネだけあっても、モノがなければ、買えないわけで、健康じゃなきゃ
使えないわけで。
現金を嫌う人もいるし、貯金などせん、という人もいる。
この作品集だが、最後の記憶9800円×2というのが引き立っている。
記憶というのは買えないように思うが、おカネで作ることができる、という
不思議な要素だ。
日光に行って、ボロホテルに泊まることになった顛末が描かれているが、そ
れが、ハハとのいい思い出になったという。
きっと、それは今では、角田さんにとって、一万九千六百円では買えない
貴重なものであるのだろう。