古民家ギャラリーうした・ガレッジ古本カフェ便り

古民家ギャラリーうしたと隣のガレッジ古本カフェで催している作品展、日々の発見!、書評、詩などを紹介していきます。

号泣する準備はできていた    江國香織

2020-02-05 10:57:44 | 小説の紹介
新潮文庫    平成15年


その遊びを教えてくれたのは、15年前ホテルで働いていたときの


同僚だった。ゴミの本を捨てる日にゴミをあさるのさ、と。


それが意外とおもしろいものがあって、ワクワクするのだ、と。


で、この本もその遊びで拾った本の一つだった。


このタイトルは、この本が出た当初から知っていた。何度も読もうと


思って手に取ろうとしていたが、読む機会に恵まれなかった。


直木賞をとっているだけあって、たしかに文学的なおもしろさがあった。


気づいたのは、ボクは活字がスキなのだなあ、と改めて思った。フォント


というかキチッとしたところがなんともスキなのだ。もっときちんとした


人間になれるのではないか、ステキな男になれるのではないか、という


予感を孕んでいる。そして、この短編集にもなかなかよろしい恋愛の


スパイスが注入されている……よく味わおう、蜜の味がする。するのか?


…………合掌。
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麦の道    椎名誠

2020-02-04 17:31:54 | 本の紹介
集英社文庫    1995年


シーナさんが番長だったというのは知っていた。まったく


番長なんて、なんてクールなんだ、と思ったものだ。


この作品でも番長になるキッカケらしきものと、柔道部で汗


みずく流していたことがイキイキと描かれる。


ボクの高校時代は授業が終わったら直帰していた。入っていた


軽音部でもなんの活動もせず、とにかく狂っていた。


電車やバスでたまに一緒になるスキなった女の子がいたりして、


甘酸っぱいような、激辛な青春時代を思い出してしまった。


またそれらは別の機会にお話しできるかも知れない………高校生に


戻りたいか、と聞かれれば、はっきり、イヤです! といえる自


分がいる……合掌。
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おろかな日々    椎名誠

2020-02-03 15:25:26 | 本の紹介
文春文庫    1991年


「ひるめしのもんだい」につづく作品である。このタイトル、本人は


いたく気に入っているらしい。


沢野ひとし画伯のさし絵にほほう、と唸りつつ、読むすすめるが、や


はりおもしろい。


なにがおもしろかったのか、と聞かれても、うーん、なんだったけか、


と自分でも情けなくなる答えしか出てこない。


なんか怒っていたよ、と言ってみるものの、ホテルに怒っていたような


いないような気もするし。


つまり、スゴく腹ごなしのいいエッセイなのだ。すぐ頭の中に入ってきて


すぐでてっちゃうのね。いや、これこそ軽薄体ですよ、などとほざきつつ


また、つぎ、シーナさんね……合掌。
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