文春文庫 昭和59年
この手のシーナさんのエッセイには必ずと言って良いほど
解説があって、それに沢野ひとし氏が書いておられるのが
ひとつの楽しみとなっている。
シーナさんの別の顔というものが垣間見えて、シーナマニア
というか、シーナ中毒者の僕にはうれしい限りだ。
シーナさんは確かに目が気になるようだ。僕も視線というもの
が大いに気になるタイプのひとりであるが、目が合う人は大抵
気が狂しくなっている人である場合が多い。高校の時は、眼で
からかわれるようなこともあったと思うが、おとなになると、大抵
眼というものは見なくなる。話している場合は別だが、知らない人と
眼を合わせるということはなくなってくる。
このエッセイやたらと「!」がでてきて、発憤している。うーん、そんなに
怒らなくてもいいのでは、と思うのだが、怒るっていうのも元気じゃ
なくちゃあできないし、とにかく、この頃のシーナさんはやたらと発憤
しハッスルしていたらしい……合掌。