古民家ギャラリーうした・ガレッジ古本カフェ便り

古民家ギャラリーうしたと隣のガレッジ古本カフェで催している作品展、日々の発見!、書評、詩などを紹介していきます。

はるさきのへび      椎名誠

2020-02-07 11:20:17 | 小説の紹介
集英社文庫   1994年


シーナさんが、今のボクと同じ48歳の時に書いた本書。娘の

「葉」さんについて描いているが、岳くんもでてくるし、シー


ナさんの家族の物語といって良いんだと思う。


倉庫の中から20年前の娘さんについて書かれた原稿が出てきて


、対峙する場面があるんだが、ボクが27というと、丁度、姉の


息子が3歳でちょっとのあいだ同居していた。


父親というものはいつもおとなになってさえ、子供の時のままのま


ざざしでみているのだな、と思う。甥っ子も、そういやボクにとって


はチビのイタズラ坊主のままであるな。


3編があるが、そのどれもが創意に工夫がみられ、シーナ中毒のボク


としては犬の散歩は家庭菜園の方の道ということもキチッと把握して


読んでいるんである。


ボクのさらに20年後? 家庭もできず、死んでいるのではないでしょ


うか……チーン……合掌。
コメント
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