暑い・アツい~・あぢ~、言うまいと思うが止まらない。先週初めから七夕の頃までは台風の影響もあってか少し暑さが和らいだ。が、またまた暑い日が戻ってきた。せめて花だけでも、と秋の7草を並べた。6月15日の撫子をNo1とするならば、7月1日の桔梗がNo2。その桔梗(朝貌(あさがお))、こんな種類も咲き始めた。
No3は萩だ。毎年、前の道にせり出して咲く。秋の7草は山上憶良の短歌で覚えよ、と教えてくれた。” 萩の花雄花葛花なでしこの花をみなへしまた藤袴朝貌の花”。短歌では最初に謳われた萩の花だ。
そしてNo4は尾花、ススキである。この薄はヤハズ薄の名で白い模様がある。まだ、葛(くず)花、をみなへし(女郎花)そして藤袴(ふじばかま)が残る。
郷を歩いていると、花が咲いて初めてそこにあったことを知る場合がよくある。その代表的なものは桜並木だ。特にソメイヨシノは花の咲く前は裸木、突然、現われた感のある桜並木に驚くことが多い。そして、この花も多くの家で見かける、槿(むくげ)だ。強い木で花が次々に長期間、咲き続けるのも愛される理由だろうか。
前回7月6日に白いカサブランカを紹介した。続いて紅い花も咲き始めた。こちらも大きな花弁ではあるが白い花弁の方がやっぱり、より大きく見える。
畑の一隅に野草のような花が咲いている。何と野菜チョロギ( 草石蚕)の花だ。根に巻貝に似たイモのようなものが出来る。梅酢やシソ酢に漬けられることが多いようで赤く染まったものを食べたことがある。漢方薬としても使用され、気を静め精神を安定させる効果があるとか、食べなくっちゃ。
7月12日(旧6月14日)は七十二候 小暑次候 蓮始開(はすはじめて ひらく)だ。蓮の花と言えばお寺を思い出す。蓮に座る仏様坐像をよく見る。7月中旬頃から8月初旬ごろが見頃だろうか。もう10年も前になるだろうか、バス旅行で薬師寺を訪れたことがある。三重塔の解体修理時で東の塔がシートで覆われていた、今年の3月お目見えしたと聞いている。その時の参道に鉢に植えられた蓮が見頃だった。多くの花が咲いている広場の中を歩くのも良いが、一列に並び咲く花を見ながら脇を通るのもまた良い。もう終わりに近いが紫陽花も両方ある。広い場所に咲く紫陽花の中を迷路のような道を歩くのも良し、階段沿いに並ぶ紫陽花を愛でながら脇を歩くのもまた良いものだ。♫貴女と歩いた あの道に 夜霧が冷たく 流れてた・・・。何故か頭にこの歌が流れた。布施明さんの”おもいで”と言う曲だ。”・・・何も言わずに うつむて 涙にぬれてた・・・”。花の代わりに夜霧、淋しい歌だが良い歌だ。
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