ミヤマヨメナ(深山嫁菜)の園芸種ミヤコワスレが庭を彩り始めて久しい。今年のNHK大河ドラマ”鎌倉殿の13人”にも出てくるであろう承久の乱で敗れ、佐渡へ流される順徳天皇がこの花を見て心を慰め都の恋しさを忘れたの伝承からの名である。
前回紹介した紫色のアヤメ(文目・菖蒲)に続いて白色がブルーベリーの間で咲き始めた。同じアヤメでこれだけ風情が異なる。
更にこんな色も。カーキ色とでも言おうか。でもこの色のアヤメは好きだ。庭先ではあまり見ない珍しい色ではないだろうか。
長く伸びた蔓、もう直ぐ利休梅の枝に届きそうだ。変わった花が咲いている。カモメ蔓の1種のようだ。野草で紫色のムラサキカモメズルの他、白い花のシロバナカモメズルもあるようだ。
ミヤコワスレの順徳天皇とほぼ同時代、平安から鎌倉時代の歌人藤原定家の名が付いた花テイカカズラ(定家蔓)だ。こちらは愛した女性(式子内親王)の死後、忘れられず彼女の墓に絡みついたと言う伝説から来ている。フェンスに沿って広がり、1,2株で高さ1.8mのフェンスを横に10m以上覆いつくしている。
女房殿がベランダで私が庭・畑での作業時に使用する小さい椅子に載り、つま先立ちで上に配置した棒に野菜を干している。見るからに怖い。それではと、脚立を作製した、久しぶりの工作作業だ。もう5,6年にはなろうか、何度か改良しつつ今も現役の水車が水路で元気よく回っている。
明日21日は二十四節気 小満(しょうまん)。あまり聞きなれない二十四節気かも知れない。”あらゆる命が満ちていく時期で万物がすくすくと育つ季節”の意味のようだ。農家にとっては麦の収穫・田植えの準備など活気に満ち溢れる頃だ。その一つとも言える蚕の世話。七十二候 小満初侯 蚕起食桑は蚕が桑の葉を食べ元気に成長する頃でもある。”養蚕”、もうほとんどの人は知らないのではないだろうか。そういう私も、親父・兄貴が養蚕をやっていた親戚へ行き、夜通し世話をしたことを聞いたくらいで私自身は手伝いの経験はない。そんな私でも今の時期は忙しい。咲き終わった椿・ツツジ・コデマリ等々の花後の剪定、伸びる草木への支柱・棚の追加、金魚・メダカの卵の世話更に近年はジャコウアゲハの餌ウマノスズクサの保護が加わった。草木の花の開花・実り、金魚・メダカの卵の孵化そして間もなく卵から幼虫になったジャコウアゲハがサナギになり蝶に羽化を始める。実りは茱萸(グミ)から始まっている。今年はヒヨドリが全く来なくなり茱萸の実を独り占めしている。が、茱萸の実は甘みを感じた後にちょっぴり渋みが残る。ヒヨドリが来なくなった一抹の淋しさの味か。
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