映画と本の『たんぽぽ館』

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ボディガード

2012年09月08日 | 映画(は行)
ボディガードとクライアントの恋愛はご法度!!

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この作品、本当は今年2月ホイットニー・ヒューストンが亡くなった時に
見たいと思ったものなのですが、もう半年も経ってしまっていました。


今作は、ホイットニー・ヒューストンがそのまま、
歌唱力と演技力においてスーパースターと呼ばれるレイチェル・マロン役を演じています。
そしてその彼女のボディガードとなるのが
ケヴィン・コスナー演じるフランク・ファーマー。
レイチェル・マロン邸には何者かが侵入した形跡があり、
また頻繁に脅迫状が届いているのでした。
あまりにも無防備な邸の様子とレイチェルの危機感の無さに、
フランクは仕事を断ろうとした程です。
けれど、彼女に密着して警備を続けるうちに、
次第に二人の心の距離も狭まり・・・、
ちょっとしたラブストーリーにもなっています。
いつもなら歓迎のファンたちの熱狂的なレイチェルへの声援。
でも、この中に悪意を持った人間が潜んでいる・・・と思うと
実に不気味で、すごく緊張感があります。
そういうところがうまく表現できています。
また、その犯人像も、なるほど・・・と思わせる。
そして、やはりプロとしてのボディガードの仕事を、フランクはやり遂げる。
実にカッコいいです。
単にトップスターの起用というだけでなく、
見応えのある作品といえそうです。


ただし、もしこれを今作るとしたら、多分もっと派手なアクションが入るのでしょうし、
犯人のサイコ的なところを強調し、
IT機器のフル活用ということになるのでしょう。
そういう意味では地味ともいえるけれど・・・。


まあそれにしても、やはりボディガードとクライアントの恋愛はご法度でしょう。
それで自己嫌悪に陥るフランクは、ある意味真当です。

ボディガード [DVD]
ケビン・コスナー,ホイットニー・ヒューストン,ビル・コッブス,ゲーリー・ケンフ
ワーナー・ホーム・ビデオ


「ボディガード」
1992年/アメリカ/129分
監督:ミック・ジャクソン
脚本:ローレンス・カスターン
出演:ケヴィン・コスナー、ホイットニー・ヒューストン、ゲイリー・ケンプ、ビル・コッブス、ラルフ・ウェイト