映画と本の『たんぽぽ館』

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「信長協奏曲 7」 石井あゆみ

2012年09月10日 | コミックス
盛り上がる女たちに信長の一言、「みないほうがいいよ」

信長協奏曲 7 (ゲッサン少年サンデーコミックス)
石井 あゆみ
小学館


                         * * * * * * * * * 

新刊がでましたね~。
高校生のサブローが、この時代に来て何年たったのか。
思えば遠くにきたものですよねー。
と、感慨にふけるにはまだ早いですけどね。


今作では、ちょっと悲しい出来事が・・・。
そう、信長の忠臣のひとり、森可成の討ち死に。
こんな人に忠義を誓ってもらえる人物にサブロー信長は成長した、ということでもある。
まあ、私らはその息子の森蘭丸のことしか知らなかったので、興味深いことではありました。
残された森ブラザーズも、可愛らしくて、今後の成長が楽しみ。


さてところで、今作中で城の女たちが、明智光秀の素顔について話題になりますね。
いつも涼やかな目元が見えるだけの頭巾姿。
是非その素顔をみたい!!と話題騒然。
しかし、こればかりは・・・。
信長サブローと瓜二つのその顔は、もちろんトップ・シークレット。
女たちの願いにも、さすがにサブローは「見ないほうがいいよ」と、ひとこと。


それから珍しくサブローが愚痴をいうシーン。

「なんかやっぱりさー、トシだよねトシ。
疲れがさーいつまでもとれないよね。
ほらー、去年は戦のぶっ通しだったじゃーん?
ピンチだらけだったしさー。なんか疲れちゃったよ・・・
正月は正月で忙しいしさ・・・」

そんなことを言うサブローにミッチー(光秀)はいいます。
「わしの顔を忘れたのか?」

そうそう、瓜二つの二人は入れ替わっても誰にも分からない。
そこでミッチーが信長として公務をこなし、サブローが気晴らしに出かけるというわけ。
いやあ、王子と乞食じゃないけど、こんなこともできるというわけですね。
早い話が影武者だ。
本当に、このストーリーは本能寺の変で一体どうなっちゃうのだろうと、
そこが非常に気にかかります。
それからミッチーは、サブローの身代わりをして松永秀久の応対をするうちに、
サブローが遠い未来の日本から来たことを知ってしまうよね。
松永秀久もまた、未来からやってきた人物で、
いわばサブローの同士だから・・・。
でも、それでまたミッチーはますますサブローのために力を尽くそうと
いよいよ決意を固めるわけ。
う~ん・・・。
ね、それでどうして本能寺の変にストーリーが転がるのか、不思議でしょう。
まだまだ先の話ではありますが、楽しみですねー。

「信長協奏曲7」石井あゆみ ゲッサン少年サンデーコミックス
満足度★★★★☆