母は強し!!!
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お笑いコンビ「次長課長」でおなじみの河本準一さんの本です。
一人二役というのは、著者のお母さんのこと。
コテコテのパンチパーマで、
男と見間違えられることも多かったというそのお母さんは、
女手一つで河本氏を育て上げてくれた。
つまり、お父さんでもありお母さんでもあったということで、一人二役なのですね。
この本は、河本氏の幼少の頃からこれまでの半生を語るとともに、
常に自分を支えてくれた"オカン"への愛と感謝を捧げるものとなっています。
・・・さて、ということで
私たちは一つの事件を思い出さずにはいられません。
先に、彼のお母さんが
「扶養義務者である長男に十分な収入があるにもかかわらず生活保護を受けていた」、
という報道がなされました。
でも、この本を読むとそんなこともありそうだな・・・と、
納得できてしまいます。
今作の初出が2007年。
この文庫の発刊が平成2011年5月、ということで
この度の報道よりも以前のこと。
だから決して河本氏の言い訳ではないのです。
実際、自分が食べるだけがやっとで、
お母さんに仕送りするどころではないという状況はかなり長かったのでしょう。
だからまあたまたま、今回スケープゴートのように大々的に報道されてしまったということだと思います。
生活保護費の問題といえばもっと問題なことが、おそらく山のようにあるのでしょうし・・・。
さて、本題に戻りますが、
この"オカン"の迫力には到底太刀打ち出来ません。
スーパーで働く"オカン"。
スーパーの裏手を訪ねると白い割烹着のような作業着に黒のビニールエプロン。黒のゴム長。
右手に魚切り包丁を握りしめ、鮮魚コーナーに出す前に魚をさばく。
屋外ではないけれど、吹きさらしの風が冷たい。
こんな働くお母さんを見たら、
そりゃ親孝行しなければなりませんよね。
夜は焼酎をガボガボ飲み、酔いどれつつ息子相手に泣きじゃくり・・・
しかし、翌日は早朝からまたお仕事・・・そういう毎日だったそうで。
私にはとても真似できないという思いでいっぱいですが、
こういう情が深くたくましいお母さんには敬意を表したいと思います。
ただただ、“オカン”の迫力に圧倒された本なのでした。
それにしても、幻冬舎よしもと文庫?
たまたま人から借りた本でしたが、こんな文庫があったとは知りませんでした・・・!
「一人二役」河本準一 幻冬舎よしもと文庫
満足度★★☆☆☆
![]() | 一人二役 (幻冬舎よしもと文庫 14-1) |
河本 準一 | |
幻冬舎 |
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お笑いコンビ「次長課長」でおなじみの河本準一さんの本です。
一人二役というのは、著者のお母さんのこと。
コテコテのパンチパーマで、
男と見間違えられることも多かったというそのお母さんは、
女手一つで河本氏を育て上げてくれた。
つまり、お父さんでもありお母さんでもあったということで、一人二役なのですね。
この本は、河本氏の幼少の頃からこれまでの半生を語るとともに、
常に自分を支えてくれた"オカン"への愛と感謝を捧げるものとなっています。
・・・さて、ということで
私たちは一つの事件を思い出さずにはいられません。
先に、彼のお母さんが
「扶養義務者である長男に十分な収入があるにもかかわらず生活保護を受けていた」、
という報道がなされました。
でも、この本を読むとそんなこともありそうだな・・・と、
納得できてしまいます。
今作の初出が2007年。
この文庫の発刊が平成2011年5月、ということで
この度の報道よりも以前のこと。
だから決して河本氏の言い訳ではないのです。
実際、自分が食べるだけがやっとで、
お母さんに仕送りするどころではないという状況はかなり長かったのでしょう。
だからまあたまたま、今回スケープゴートのように大々的に報道されてしまったということだと思います。
生活保護費の問題といえばもっと問題なことが、おそらく山のようにあるのでしょうし・・・。
さて、本題に戻りますが、
この"オカン"の迫力には到底太刀打ち出来ません。
スーパーで働く"オカン"。
スーパーの裏手を訪ねると白い割烹着のような作業着に黒のビニールエプロン。黒のゴム長。
右手に魚切り包丁を握りしめ、鮮魚コーナーに出す前に魚をさばく。
屋外ではないけれど、吹きさらしの風が冷たい。
こんな働くお母さんを見たら、
そりゃ親孝行しなければなりませんよね。
夜は焼酎をガボガボ飲み、酔いどれつつ息子相手に泣きじゃくり・・・
しかし、翌日は早朝からまたお仕事・・・そういう毎日だったそうで。
私にはとても真似できないという思いでいっぱいですが、
こういう情が深くたくましいお母さんには敬意を表したいと思います。
ただただ、“オカン”の迫力に圧倒された本なのでした。
それにしても、幻冬舎よしもと文庫?
たまたま人から借りた本でしたが、こんな文庫があったとは知りませんでした・・・!
「一人二役」河本準一 幻冬舎よしもと文庫
満足度★★☆☆☆