映画と本の『たんぽぽ館』

映画と本を味わう『たんぽぽ館』。新旧ジャンルを問わず。さて、今日は何をいただきましょうか? 

フランケンウィニー

2013年06月13日 | 映画(は行)
犬好きには涙なくして見られない



* * * * * * * * *

ティム・バートン監督が
1984年に制作した同名の短編を長編化したもの。
10歳の少年ヴィクターは、愛犬スパーキーを事故で亡くしてしまうのですが、
雷の電力でよみがえらせることに成功。
そのことは秘密にしておくつもりだったのに、
やはりバレてしまい・・・。
彼の真似をして、死んだものを蘇らせようとする少年たちの目論見で、
町は大騒ぎに・・・。



全編モノクロですが、本当は3Dだったのですね。
それもちょっと見てみたかった気がします。
普通の町、普通の学校の人々、子どもたちなのですが、
ティム・バートンだとなんだか怖い。
中でも、フシギちゃんとジグルスキ先生の造形がナイスでした。
私は気に入ってしまった・・・。



そしてなんといってもスパーキーです!!
犬を飼ったことがある方なら、
このまさに“犬”の動きに心を奪われるに違いありません。
ボールを追いかけるのが大好きなのも、
仕方ないですよね・・・。



科学オタクで、友だちもできないヴィクター少年の、
たった一人(1匹)の友達だったスパーキー。
その友人を失った悲しみは・・・、
全く、犬好きには涙無くして見られないシーンであります。
フランケンシュタインのように、つぎはぎで蘇ったスパーキーが、
自分のお墓の所で一人(だから1匹)
丸くなっているというシーン、
これも切ないなあ。


不慮の事故ではあるけれど、
一度召された生命は、蘇ってはいけない。
静かに眠り続けるのが自然の摂理というもの・・・、
ということです。
では、このラストは一体何なの?と思ってしまいますが・・・。
まあ、サービス、サービス。

フランケンウィニー DVD+ブルーレイセット [Blu-ray]
ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社
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「フランケンウィニー」
監督・原作:ティム・バートン
出演(声):ウィノナ・ライダー、マーティン・ショート、キャサリン・オハラ、マーティン・ランドー
犬らしさ★★★★★
切なさ★★★★★
満足度★★★★☆