時空を超えた愛
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* * * * * * * * * *
本作、3DではないけれどぜひともIMAXシアターで見ようと思っていたのです。
そこで張り切って劇場へ出かけたところ、
「本日機械の故障で、IMAXでの上映はすべて中止になりました」・・・と。
え~。聞いてないよ~(そりゃそうだろうけど)。
その後、通常版で一番近い上映が45分後にあるけれど
日本語吹き替え版ということで、この場は諦めました。
でもこの日、すっかり「インターステラーを観るぞ!」モードになっていたため、
気持ちが収まりません。
調べてみると、他の劇場でもやっていて、次の上映に何とか間に合いそう・・・、
ということで、エッサエッサと歩いて
(地下鉄を乗り継いだり、街なかをタクシーに乗ったりするより、
歩いたほうが早くてお金がかからない!と、思ったもので)
移動して、無事視聴。
あ~、疲れた。
しかしこの日、おかげで徒歩1万歩を達成出来ました(!)
おもいっきり余談でした(^_^;)
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さて本作、地球環境の変化で世界的飢饉となり、
人類の滅亡が迫っているという近未来が舞台です。
人類を存続させるため、人間が生存可能な星を
別の宇宙で探そうとするプロジェクトがあり、
元エンジニアのクーパー(マシュー・マコノヒー)が、メンバーの一人として選ばれます。
彼には老いた父親と2人の子供がいるのですが、
この家族を救うため、そして人類を救うために、
還る事ができるかどうかもわからない宇宙へ旅立つ・・・。
これは時空を超えた愛の物語。
アインシュタインの相対性理論や4次元、5次元
・・・と言われても理解不能ではありますが、
でも全然問題ありません。
そこはフィーリングで十分です。
時と人の物語をじっくり愉しめばよいのです。
私はもともとタイム・パラドックス的な話が好きなので、
この時空を超える不思議な感覚にもワクワクします。
ある星では一時間が地球時間の7年に当たるという・・・。
そこで彼らは驚くべき数時間を過ごすのですが、
母船に戻ってみると、なんと23年が経過していたというのです!!
若かった同僚が瞬時に年をとっている・・・。
それはまた地球に残してきた家族たちも同様です。
地球を発つときに怒って見送りにも出てこなかった娘が、
科学者となり、彼らの旅を見守っていた・・・。
宇宙の旅というのは、こうした時間的リスクを伴うので、
そこがまた興味深いですね。
ラストがまたいいんですよ。
もしかしたら、また別の星でBプランが実行されるのかもしれない。
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はじめ、娘マーフの部屋で起こる幽霊のようなポルターガイストのような出来事。
実はそれが大変重要なのです。
この展開が素晴らしい。
これらすべてを司るのは果たして“彼ら”なのか。
ラストでクーパーが語ることのほうが真実にも思えます。
ワクワクするSFで、そして深い人と人(ロボットも含む!)との絆の物語でした。
ここに登場するロボットは、人の姿をしていないのですが、
こういうのもありですよね。
時には嘘もつくし、ユーモアも。
その度合を初期設定できるというのもいいなあ。
確かにそこに感情はなくて、それがあると思うのは
こちらの錯覚なのかもしれないけれど。
でも私はすっかり感情移入してしまいました。
それから、驚きの大もの特別出演にも注目。
お楽しみに!!
ただ物足りなかったのは、地球の窮状を訴える切実なシーンがない。
砂嵐が起こるだけで・・・。
実は食料不足で、もっと惨憺たる状況があるはずではなかろうか・・・。
まあ、それをいうための作品ではないにしても。
それにしても、機械のメンテナンスをよろしくお願いしますね、ユナイテッド・シネマ様。
「インターステラー」
2014年/アメリカ/169分
監督:クリストファー・ノーラン
出演:マシュー・マコノヒー、アン・ハサウェイ、ジェシカ・チャステイン、マイケル・ケイン
壮大さ★★★★☆
満足度★★★★★
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本作、3DではないけれどぜひともIMAXシアターで見ようと思っていたのです。
そこで張り切って劇場へ出かけたところ、
「本日機械の故障で、IMAXでの上映はすべて中止になりました」・・・と。
え~。聞いてないよ~(そりゃそうだろうけど)。
その後、通常版で一番近い上映が45分後にあるけれど
日本語吹き替え版ということで、この場は諦めました。
でもこの日、すっかり「インターステラーを観るぞ!」モードになっていたため、
気持ちが収まりません。
調べてみると、他の劇場でもやっていて、次の上映に何とか間に合いそう・・・、
ということで、エッサエッサと歩いて
(地下鉄を乗り継いだり、街なかをタクシーに乗ったりするより、
歩いたほうが早くてお金がかからない!と、思ったもので)
移動して、無事視聴。
あ~、疲れた。
しかしこの日、おかげで徒歩1万歩を達成出来ました(!)
おもいっきり余談でした(^_^;)
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さて本作、地球環境の変化で世界的飢饉となり、
人類の滅亡が迫っているという近未来が舞台です。
人類を存続させるため、人間が生存可能な星を
別の宇宙で探そうとするプロジェクトがあり、
元エンジニアのクーパー(マシュー・マコノヒー)が、メンバーの一人として選ばれます。
彼には老いた父親と2人の子供がいるのですが、
この家族を救うため、そして人類を救うために、
還る事ができるかどうかもわからない宇宙へ旅立つ・・・。
これは時空を超えた愛の物語。
アインシュタインの相対性理論や4次元、5次元
・・・と言われても理解不能ではありますが、
でも全然問題ありません。
そこはフィーリングで十分です。
時と人の物語をじっくり愉しめばよいのです。
私はもともとタイム・パラドックス的な話が好きなので、
この時空を超える不思議な感覚にもワクワクします。
ある星では一時間が地球時間の7年に当たるという・・・。
そこで彼らは驚くべき数時間を過ごすのですが、
母船に戻ってみると、なんと23年が経過していたというのです!!
若かった同僚が瞬時に年をとっている・・・。
それはまた地球に残してきた家族たちも同様です。
地球を発つときに怒って見送りにも出てこなかった娘が、
科学者となり、彼らの旅を見守っていた・・・。
宇宙の旅というのは、こうした時間的リスクを伴うので、
そこがまた興味深いですね。
ラストがまたいいんですよ。
もしかしたら、また別の星でBプランが実行されるのかもしれない。
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はじめ、娘マーフの部屋で起こる幽霊のようなポルターガイストのような出来事。
実はそれが大変重要なのです。
この展開が素晴らしい。
これらすべてを司るのは果たして“彼ら”なのか。
ラストでクーパーが語ることのほうが真実にも思えます。
ワクワクするSFで、そして深い人と人(ロボットも含む!)との絆の物語でした。
ここに登場するロボットは、人の姿をしていないのですが、
こういうのもありですよね。
時には嘘もつくし、ユーモアも。
その度合を初期設定できるというのもいいなあ。
確かにそこに感情はなくて、それがあると思うのは
こちらの錯覚なのかもしれないけれど。
でも私はすっかり感情移入してしまいました。
それから、驚きの大もの特別出演にも注目。
お楽しみに!!
ただ物足りなかったのは、地球の窮状を訴える切実なシーンがない。
砂嵐が起こるだけで・・・。
実は食料不足で、もっと惨憺たる状況があるはずではなかろうか・・・。
まあ、それをいうための作品ではないにしても。
それにしても、機械のメンテナンスをよろしくお願いしますね、ユナイテッド・シネマ様。
「インターステラー」
2014年/アメリカ/169分
監督:クリストファー・ノーラン
出演:マシュー・マコノヒー、アン・ハサウェイ、ジェシカ・チャステイン、マイケル・ケイン
壮大さ★★★★☆
満足度★★★★★