誰が悪いというわけでもないのに
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/79/b8/62104be363cc49e671dc4da26440443d.jpg)
* * * * * * * * * *
第一次大戦後のオーストラリア。
孤島ヤヌス・ロック。
帰還兵のトム(マイケル・ファスベンダー)は
灯台守として他には誰もいないこの島に赴任します。
やがてイザベル(アリシア・ビカンダー)と結婚し、穏やかで幸せな日々を過ごします。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/71/cb/bc7e8886b0e4bb7e49fdabed039a0c9a.jpg)
まもなくイザベルは身籠るのですが、立て続けに流産・死産・・・。
悲嘆に暮れるイザベル。
そんなときに、海岸に男の死体と生後間もない赤ん坊を乗せたボートが流れ着きます。
赤ん坊に心を奪われたイザベルは、本土に知らせようとするトムを説得して止めます。
そして2人は赤ん坊にルーシーと名付け、自分たちの実子として育て始めます。
しかしその後トムは、本土である女性が、
夫と子どもを失い嘆き悲しんでいることを知るのです・・・。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/77/05/5e7d30efe6cd6dab6ef88570803c3707.jpg)
本作、母と子どもの愛情の物語のように見えて、
やはり男女、夫婦の愛情の物語ですね。
トムとイザベルが知り合い、結婚し、互いを尊敬しながら
穏やかに暮らす部分がとても丁寧に描かれています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/70/d2/54a4525fa04adcbf900eb125f1e633b0.jpg)
妻が夫のヒゲを剃り落とすシーンなどなかなか素晴らしい。
本作がきっかけでマイケル・ファスベンダーとアリシア・ビカンダーが
付き合い始めたというのも納得。
マイケル・ファスベンダー・・・男の色気がありますよねえ・・・![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/heart_pink.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1b/84/75c0b4731c7c2a423bd9043563a28aea.jpg)
トムは非常に実直な性格。
妻と拾った子をもちろん大切に思い愛していたわけですが、
しかし、子どもを失った実の母親の悲嘆を見過ごすことができなかった。
本当にまだ何もわからない赤ん坊のうちなら良かったけれども、
4歳になった子どもを育ての母親から引き離し、
今日からは私がママよ・・・というのもあまりにも残酷ですよねえ。
そして、4年間大切に育ててきた子供と引き離されたイザベルの悲嘆もまた、
トムの予想以上に大きかったということなのです。
そのことでイザベルはトムを恨むようになりますが・・・。
その恨みをもまるごと引き受けてなおかつイザベルを愛するトム・・・。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/10/54/9619a2bafefbd0755243c0c58a98f22a.jpg)
実際誰が悪いというわけでもないのに、どうにもならない人々の心・・・。
孤島の美しく寂しい光景が、
人々の悲しみを包み込むような気がします。
切なくも心を魅了する一作。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/49/a1/462bd5c9240d2555995dde9ee67ceec6.jpg)
「光をくれた人」
2016年/アメリカ、オーストラリア、ニュージーランド/133分
監督:デレク・シアンフランス
出演:マイケル・ファスベンダー、アリシア・ビカンダー、レイチェル・ワイズ、ブライアン・ブラウン、ジャック・トンプソン
切なさ★★★★★
満足度★★★★★
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/79/b8/62104be363cc49e671dc4da26440443d.jpg)
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第一次大戦後のオーストラリア。
孤島ヤヌス・ロック。
帰還兵のトム(マイケル・ファスベンダー)は
灯台守として他には誰もいないこの島に赴任します。
やがてイザベル(アリシア・ビカンダー)と結婚し、穏やかで幸せな日々を過ごします。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/71/cb/bc7e8886b0e4bb7e49fdabed039a0c9a.jpg)
まもなくイザベルは身籠るのですが、立て続けに流産・死産・・・。
悲嘆に暮れるイザベル。
そんなときに、海岸に男の死体と生後間もない赤ん坊を乗せたボートが流れ着きます。
赤ん坊に心を奪われたイザベルは、本土に知らせようとするトムを説得して止めます。
そして2人は赤ん坊にルーシーと名付け、自分たちの実子として育て始めます。
しかしその後トムは、本土である女性が、
夫と子どもを失い嘆き悲しんでいることを知るのです・・・。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/77/05/5e7d30efe6cd6dab6ef88570803c3707.jpg)
本作、母と子どもの愛情の物語のように見えて、
やはり男女、夫婦の愛情の物語ですね。
トムとイザベルが知り合い、結婚し、互いを尊敬しながら
穏やかに暮らす部分がとても丁寧に描かれています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/70/d2/54a4525fa04adcbf900eb125f1e633b0.jpg)
妻が夫のヒゲを剃り落とすシーンなどなかなか素晴らしい。
本作がきっかけでマイケル・ファスベンダーとアリシア・ビカンダーが
付き合い始めたというのも納得。
マイケル・ファスベンダー・・・男の色気がありますよねえ・・・
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/heart_pink.gif)
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トムは非常に実直な性格。
妻と拾った子をもちろん大切に思い愛していたわけですが、
しかし、子どもを失った実の母親の悲嘆を見過ごすことができなかった。
本当にまだ何もわからない赤ん坊のうちなら良かったけれども、
4歳になった子どもを育ての母親から引き離し、
今日からは私がママよ・・・というのもあまりにも残酷ですよねえ。
そして、4年間大切に育ててきた子供と引き離されたイザベルの悲嘆もまた、
トムの予想以上に大きかったということなのです。
そのことでイザベルはトムを恨むようになりますが・・・。
その恨みをもまるごと引き受けてなおかつイザベルを愛するトム・・・。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/10/54/9619a2bafefbd0755243c0c58a98f22a.jpg)
実際誰が悪いというわけでもないのに、どうにもならない人々の心・・・。
孤島の美しく寂しい光景が、
人々の悲しみを包み込むような気がします。
切なくも心を魅了する一作。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/49/a1/462bd5c9240d2555995dde9ee67ceec6.jpg)
「光をくれた人」
2016年/アメリカ、オーストラリア、ニュージーランド/133分
監督:デレク・シアンフランス
出演:マイケル・ファスベンダー、アリシア・ビカンダー、レイチェル・ワイズ、ブライアン・ブラウン、ジャック・トンプソン
切なさ★★★★★
満足度★★★★★