アメリカの覇権を握るのは・・・?
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18世紀半ば、アメリカでの覇権を争う英仏の戦争時代のストーリーです。
英国人開拓者孤児のホークアイ(ダニエル・デイ=ルイス)は
モヒカン族、ギンガチェックに育てられました。
その彼が、フランス側につくヒューロン族に襲われた英国大佐令嬢姉妹を救います。
姉妹とヘイワード少佐を、姉妹の父がいる砦に送り届けたものの、
砦は今にもフランス軍の大軍が押し寄せ陥落寸前。
ホークアイは、砦にいる民兵(地元の開拓民)を逃がすのですが、
そのことを英国軍に咎められ、捕らえられてしまいます・・・。
英仏の戦争ではありますが、ネイティブアメリカンの部族がそれぞれ英国についたりフランスについたりしていて、
なかなか複雑な様相を呈しています。
そんな中で、すでに絶滅しかけていたモヒカン族のギンガチェックとその息子ウンカス、
そして養い子のホークアイはどちら側にもつかず、事態を静観。
軍隊でなく、交流のあった地元の開拓民たちをこそ守ろうとしていたのでした。
しかしたまたま襲われていた英国女性を助けたために、英国軍に味方する形になったのです。
戦闘状態となっても通常はそこにいる女性までをも殺傷したりはしないのですが、
このとき襲いかかったヒューロン族の男は、
明らかにこの女性2人を付け狙っているように見受けられた・・・。
実はその男・マグアは、英軍に村を焼かれ妻子を失い、
その時の英軍大佐と2人の娘に強い憎しみを抱いていて、必ず復讐しようと思っていたのです。
英仏とネイティブアメリカン、そして地元の開拓民・・・
様々な思惑が錯綜するなかなか興味深い物語なのでした。
そして、お定まり2人の娘の姉の方・コーラとホークアイのラブストーリーにもなります。
もとよりコーラに求婚していたヘイワード少佐は、残念な役回り。
嫉妬で何かあくどい事をやらかすのでは・・・?と思いきや、
何とコーラをかばって壮絶な最期を遂げます・・・。
ひゃ~・・・。
あなたの愛はホンモノだったのね、疑ってゴメン・・・。
んー、でも結局白人同士ですよね。
ここは人種を超えた愛であってほしかった・・・。
<WOWOW視聴にて>
「ラスト・オブ・モヒカン」
1992年/アメリカ/112分
監督:マイケル・マン
出演:ダニエル・デイ=ルイス、マデリーン・ストウ、ジョディ・メイ、ラッセル・ミーンズ
歴史発掘度★★★★☆
満足度★★★★☆