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デスノート the Last name

2020年12月02日 | 映画(た行)

デスノートの本領

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前作、DEATH NOTEの続きです。
元々この2作は前後編として、連続で上映されたのですね。
それで本作を見てなるほど、と思いました。
前作はまだほんの導入部というか、ほとんど状況説明でしかなかったようです。
本当に面白くなるのはここから。

前作でほんの少し顔を出していた、アイドル海砂(ミサ)(戸田恵梨香)が、
別のデスノートの持ち主となるのです。
以前から海砂は、「キラ」を英雄視していました。

自宅の監視に耐え、そしてまた恋人を失ったことから、
月(ライト)(藤原竜也)は、キラではないかとの容疑を晴らし、
L(松山ケンイチ)率いるキラの捜査チームに加わることになります。
そこへ、案外あっさりと海砂のキラの容疑が発覚し、捕らえられてきます。
拉致監禁された海砂を、月は、なんとか自分の正体をばらさずに救出しなければならない・・・。
一体、どうやって???

そこで生きてくるのが、何やら七面倒くさいこのデスノートの「しばり」なんですね。
デスノートの持ち主がノートの所有を放棄すると、
デスノートに関する記憶を失ってしまうという。
そこで、ライトは非常に危険に満ちた手段に打って出るのです。

まさに、目的のためなら手段を選ばないヤツ。
その非情さは、またここでも露呈します。

 

それにしても、L、前作でもいいところなかったし、
本作でも結局キラにはやられっぱなしだったじゃない・・・?
と思ったのですが、最後にまさかのどんでん返し。
なるほど~。
まあ、そうでなければヤミ落ちになってしまいます・・・。
ただの甘いものオタクじゃなかったのね、L。
そしてまた、自分の信念のためには命をも懸ける・・・。
カッコイイです。

 

というわけで、結構面白かった。

第二のデスノートの死神さんがステキでした! 
思うに死神は「悪魔」というわけではないのですね。
ノートを自分の思うがママに使おうとする人間の欲望の方が問題。
良いも悪いもなく、死ぬべき人を死なせることが彼らの仕事なのでしょう。
ノートを人に拾わせて使わせるのは、ちょっとした暇つぶしなのかもしれません・・・。

 

<WOWOW視聴にて>

「デスノートthe Last name」

2006年/日本/140分

監督:金子修介

原作:大場つぐみ、小畑健

出演:藤原竜也、松山ケンイチ、戸田恵梨香、片瀬那奈、鹿賀丈史

策略度★★★★★

満足度★★★★☆

 



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