映画と本の『たんぽぽ館』

映画と本を味わう『たんぽぽ館』。新旧ジャンルを問わず。さて、今日は何をいただきましょうか? 

深夜食堂

2015年12月11日 | 映画(さ行)
うちの近所にもこんな店があるといいな



* * * * * * * * * *

安倍夜郎によるコミックが原作で、TVドラマ化されたものの映画版。
と、いうことではありますが、
コミックもドラマも見たことのない私は本作が初体験。
でも、なかなかステキな深夜食堂の雰囲気に浸らせていただきました。



深夜のみ営業している小さな食堂「めしや」。
そこに集う人々の人間模様を描きます。
本作では大きく3部の構成となっていて、

・愛人を亡くし、パトロンを探すたまこ

・無銭飲食がきっかけで、住み込みで働くことになるみちる

・福島へボランティアに通う女性を好きになった男

めしやのマスター(小林薫)は温かくこれらの人々を見守り、
極力口は挟まないのですが、
常連のお客たちが口さがなく感想を差し挟むのが楽しい。



一番初めに「めしや」に骨壷の忘れ物があるのです。
マスターはいつか置いていった人が取りに来るのでは?と思い、
しばらく預かっていたのですが、
やはり誰も取りに来ないので、交番へ届けます。
警察の保管期限も過ぎるとまた引き取り、お寺へ持って行って供養さえする。
そういうお人好しのマスター。
だがしかし、この骨壷には実は物語があって、なんとはその中身は遺骨ではなく・・・。
そこで悲しい事実を私達も一度は知ったような気になるのですが、
なんとその後にまたオチがある。
ここが全編を貫くサイドストーリーとなっていて、面白いですね!





ちょっと変わってる交番のおまわりさん(オダギリジョー)もおかしいし、
最期に登場する田中裕子さんもユニーク。
ちょい出演で、お客の一人に向井理さんも。
近所にこんなお店があれば、私も常連になって週に一度くらいは通いたい・・・。
麦とろ、おいしそうでした~。



映画 深夜食堂 [DVD]
小林薫
アミューズソフト


「深夜食堂」
2015年/日本/119分
監督:松岡錠司
原作:安倍夜郎
出演:小林薫、高岡早紀、柄本時生、多部未華子、余貴美子、筒井道隆

食欲を掻き立てる度★★★★☆
人のぬくもり度★★★★☆
満足度★★★★☆


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