映画と本の『たんぽぽ館』

映画と本を味わう『たんぽぽ館』。新旧ジャンルを問わず。さて、今日は何をいただきましょうか? 

461個のおべんとう

2021年08月29日 | 映画(や行)

でもこれ、女性がやると普通のことなのでは?

* * * * * * * * * * * *

「TOKYO No.1 SOUL SET」の渡辺俊美によるエッセイ
「461個の弁当はおやじと息子の男の約束」を映画化したものです。

 

息子・虹輝(道枝駿佑)15歳の時に妻と離婚したミュージシャン・鈴本(井ノ原快彦)。
そんな出来事に動揺したためか、虹輝は高校受験に失敗。
翌年受験し直して1年遅れで高校に入学します。
これまで自由に生きてきた鈴本は「学校だけがすべてじゃない、自由に生きればいい」
と、言ったのですが。

とはいえ、高校へ通い始める虹輝のために、鈴本は毎日お弁当を作り続けることを決意。
お弁当は一日も欠かさないから、おまえも学校を一日も休まずにいけと、
父と息子の約束をします。

以前見た「今日も嫌がらせ弁当」も、毎日手の込んだお弁当をお母さんが作り続ける話でした。
キャラ弁の、見るからに手の込んだお弁当。

こちらは、さすが男の料理。
ちまちましたキャラ弁ではありませんが、それでも一品一品しっかり作り込んだ、真面目なお弁当です。
様々なバリエーションを付けつつ、卵焼きだけは常に欠かしません。
私も娘のためにお弁当を作っていた時期があるけれど、
冷凍食品多用の手抜き弁当・・・、いやあ、いまさらながら恥ずかしく思ったりして。

 

同級生とは一つ年上になる虹輝は、始めクラスになじめず孤立していたのですが、
毎日の手の込んだお弁当がきっかけとなり、親しい友人ができます。

とはいえ多感な年頃ですから、父と息子がいつも気心が知れて仲良しというわけには行かない。
けれどやはり毎日のお弁当が、2人の絆をつなぐための助力になったのは間違いありません。

イノッチの料理の手際もなかなかよいですね。
こんなフランクなお父さん、いいなあと思うけれども、
妻としては、耐えられない所もあったというわけか・・・。

 

鈴本がライブを行うライブハウスのオーナー役で、原作者渡辺氏がカメオ出演していたとのこと。
その情報は、先に知っておくべきでした!
そんなことなので、作中はライブシーンなどもあり、楽しめます。

 

<WOWOW視聴にて>

「461個のおべんとう」

監督:兼重淳

原作:渡辺俊美

出演:井ノ原快彦、道枝駿佑、森七菜、若林時英、阿部純子、野間口徹

 

男の料理度★★★★★

父と息子の絆度★★★★☆

満足度★★★.5

 



最新の画像もっと見る

コメントを投稿