映画と本の『たんぽぽ館』

映画と本を味わう『たんぽぽ館』。新旧ジャンルを問わず。さて、今日は何をいただきましょうか? 

セブン・シスターズ

2018年08月18日 | 映画(さ行)

人口爆発による産児制限の果てに・・・

* * * * * * * * * *


2073年、世界は人口過多となり食糧難が起こります。
そこで政府が厳格な一人っ子政策を発令。
二人目以降の子供は親から離され、冷凍保存されるのです。
そんな中で、密かに育てられた七つ子がいました。
彼女らはカレン・セットマンと言う名で、週に一度ずつ順番で外出。
共通の人格を7人で演じ続けて30年暮らしてきたのです。

ある日、そのうちの一人マンデー(月曜日)が帰宅しません。
残りの6人はなんとか彼女を探し出そうとしますが・・・。

SFサスペンスですがこれが思いの外面白かった。
食糧難のため少しでも多く農作物を収穫しようとDNA操作による品種改良が行われたのですが、
結果、それを食べ続けた人類は多産系となってしまった。
そこで厳しい産児制限。
中国の一人っ子政策どころではありません。
二人目以降の子供は否応なく取り上げられてしまいます。
その子供は冷凍睡眠箚せられ、来るべき人口減少のときにまた目覚めさせようという・・・。
しかし、私はここで一つの嫌な予感にとらわれるわけなのですが・・・。

この七つ子の母は彼女を産み落として死亡。
彼女らは祖父(ウィレム・デフォー)に育てられます。
この祖父こそが、家をアンネ・フランクの家みたいに改装し彼女らの隠れ家として、
七つ子を一人の女性として世間を欺き通すプランを立て、鉄の意志で実行したのです。

七つ子の名前は月曜、火曜、水曜・・・と一週間の名前。
すべてノオミ・ラパス一人で演じています。
七つ子で顔はそっくりでも性格はかなり異なります。
優等生。アクション派。エンジニア。お色気担当など・・・。

このそれぞれの得意分野が本作での彼女たちの武器となります。
しかし、通常映画ではヒロインは死なないものですが、
7人もいるからいいんじゃないか?というわけかどうかは知りませんが、
次々と命を失ってしまうのですよ・・・(T_T) 
誰がサバイバルするのか、そこが肝心となってきます。

主人公が七つ子という特異な設定がユニークで、予測不能。
ステキでした。

セブン・シスターズ [DVD]
ノオミ・ラパス,グレン・クローズ,ウィレム・デフォー,マーワン・ケンザリ,ポール・スヴェーレ・ハーゲン
Happinet



<WOWOW視聴にて>
「セブン・シスターズ」
2016年/イギリス・アメリカ・フランス・ベルギー/123分
監督:トミー・ウィルコラ
出演:ノオミ・ラパス、グレン・クローズ、ウィレム・デフォー、マーワン・ケンザリ
サバイバル度★★★★☆
満足度★★★★☆



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