映画と本の『たんぽぽ館』

映画と本を味わう『たんぽぽ館』。新旧ジャンルを問わず。さて、今日は何をいただきましょうか? 

「ガラスの仮面 48」 美内すずえ

2012年04月06日 | コミックス
笑えるうちが華だったよ、紫織さん

ガラスの仮面 48 (花とゆめCOMICS)
美内すずえ
白泉社


                  * * * * * * * * * *

前巻では思う存分盛り上がりましたが・・・、
これはそのしっぺ返しが恐い巻。


ついに、速水氏が紫織さんに別れを宣言したのだけれど・・・
ちょっと遅すぎでしたね。
黙って引き下がるわけないじゃん、この女!
 しかし、あまりにもベタな展開だよねえ・・・
た、確かに・・・。


大体、紫織さんは子供の頃から病弱で友達が少なかったなんて書いてあるけど、
 それは病弱のせいじゃなくて、明らかに性格の問題でしょって気がする。
 ほんと、はじめからいけ好かない女でした・・・。
でもねえ、やっぱりそれは、元はといえば速水氏に責任がある。
 気持ちが他にありながら、政略結婚をしようとしたりするから・・・。



それにしても、「紅天女」の話自体は、さっぱり盛り上がらないというか、
 ちっとも見てみたいという気にはならないですね・・・。
長く引っ張りすぎですよね。
 亜弓さんの努力もわかるけど・・・、彼女の最大の欠点は「美しすぎる」ことなんだな。
まずその華やかな顔に目がひかれてしまうし、演技はそこそこでも、たいていは満足されてしまう。
 逆に美人過ぎて冷たい感じも受けるし。
実は同じ大金持ちでも、紫織さんとは段違いの高潔な人なんですけどねえ。
 美人過ぎて損なんてこともあるんですねえ・・・。
そこへ行くと、地味でごく平凡な目鼻立ちのマヤは、化粧映えするし、役に応じて変幻自在。
ま、そんなもんなんでしょ。そこが作者が亜弓さんにつけたハンディなわけで。
いやそれにしても、今度のハンディは大きすぎる・・・。
 結局、どっちが勝つわけなんですか~?
それがわかれば苦労しない・・・。
 結論が出るのはいつのことやら・・・。


この際、紅天女は亜弓さんにあげてもいい。
 だから、どうかマヤには速水さんを・・・。
両方なら虫がよすぎる気がするしね。
あ、それから間違っても紫織さんには、突然自分を悔いて善人になったりしないで欲しい。
 こうなったら、とことん「嫌な女」に徹してもらわないと納得できない。
 頑張って、腹いせに速水氏の会社を潰すくらいのことすればいいんだよ。
いっそそうなったほうが速水氏は自由の身・・・か。
 とにかく次号を待ちましょう・・・。

「ガラスの仮面 48」 美内すずえ 花とゆめコミックス

満足度★★★☆☆


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