映画と本の『たんぽぽ館』

映画と本を味わう『たんぽぽ館』。新旧ジャンルを問わず。さて、今日は何をいただきましょうか? 

007/ゴールドフィンガー

2011年05月23日 | 007
なまめかしい大人のムードの有名シーン

          * * * * * * * *

さて、007第3作ですね。
このオープニングがすばらしくカッコいいんだよね。
金粉を塗ったなまめかしい美女の体とオーバーラップする作中シーン。
大人のムードたっぷりで、当時、子供心にも妖しさが感じられました。
この主題曲もずいぶん流行ったよね。
今聞いてもパンチがあって色っぽくて・・・。
この金粉を塗った女性のシーンって、意外にもうんと始めの方にあって、
ほんのワンシーンなんですね。
この作品でボンドが対決するのが、ゴールドフィンカー氏。
やたら金に執着する大金持ちなんだけど、
もちろん、金の密輸など犯罪がらみで築いた富。
その下で働いていた彼女をボンドがいただいちゃって、
結果としてゴールドフィンガーに莫大な損害を負わせてしまった。
彼女はその報復として、体中に金粉を塗られて窒息死させられたというんだ。
それってボンドが殺しちゃったみたいなもんだね・・・。
敵方の女性を陥落させるのはいいけど、
それって命がけということを少し意識して欲しいもんです。
見てると女なら誰でもいいって感じだもんなあ・・・。
おほん。
それはともかく、少し前にTVでやってたけど、
人間は皮膚呼吸なんかしていないから、金粉塗っても死にませんって・・・。
そうでしょう・・・。変だと思ったよ。
でも、この映画やってた頃は、みんな信じてたよなあ・・・。


さてと、このゴールドフィンガーは、
米国政府の金塊を放射能で汚染して、
西側に強烈な金融恐慌を起こそうともくろんだわけです。
うう・・、放射能の恐怖。身にしみるなあ。
007危機一髪のシーンが何度か。ドキドキします。
ここではボンドの愛車、アストン・マーチン登場。
敵の車をパンクさせる装置とか、
煙幕を吹き出したり、油を流したり。
ふるってるのは助手席を車外に放り出したりする仕掛け。
どれもちゃんと使用するので、お楽しみ。
敵方もレーザー光線など新兵器を出してくるから油断できない。
結構かっこよかったね、あれ。


でもまだまだ時代はアナログですね。
ボンドが使った追跡装置、現在地がすぐ解るあれは、今ではGPSで、一般庶民でも使える。
逆に50年近くを経て、たったそれだけ?という気もするな。
それから、今回の用心棒役はオッド・ジョブというおっさん。
刃物を仕込んだ帽子が武器で、おっそろしく体も頑丈だ。
直接対決では分が悪いけれど・・・。
ボンドの頭脳で乗り切る!

乗りに乗ってる007でした。

途中、「ビートルズの曲を聴くのには耳栓がいる」
なんてボンドの発言がありました。
当時の「大人」の感覚なんだなあ・・・。

「007/ゴールドフィンガー」

ゴールドフィンガー (デジタルリマスター・バージョン) [DVD]
ショーン・コネリー,ゲルト・フレーペ,オナー・ブラックマン
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン


1964年/イギリス/106分
監督:ガイ・ハミルトン
出演:ショーン・コネリー、ゲルト・フレーベ、シャーリー・イートン


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