弱小バスケ部の心意気
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バスケット強豪校の白瑞高校バスケット部に入部した陽一(志尊淳)。
しかし部内でいじめに会い自主退学します。
もう二度とバスケはしないと誓った陽一でしたが、
編入先の多田野高校バスケット部に入部を乞われます。
逡巡したのち、あることがきっかけで、入部。
多田野高校バスケ部は弱小チームながら、バスケの楽しさを陽一は思い出していきます。
チーム全体も力をつけていき、
ついにはウィンターカップ決勝で白瑞高校と対決することに・・・!
他愛ない青春スポーツもの、とさほど期待せずに見たのですが、
これが案外面白かった。
陽一がいじめられた友人をかばったために、逆にいじめの標的となったこと。
そこまではまだ耐えていた陽一でしたが、
彼がかばったはずの友人までもがいじめグループに加担しはじめたことで
彼の心は折れてしまいます。
そんなことを知った陽一の父(椎名桔平)は学校に抗議に行ったものの、
話にもならない学校の対応に、さっさと見切りをつけ、
陽一の退学の希望に同意。
新たな地でバスケを始めた陽一ですが、いじめを受けたことはトラウマとなっていて、
白瑞高校のバスケ部員とすれ違うにも恐怖を感じてしまう。
また、T校バスケ部内でいじめに近いからかいがあった時に、
それを止めたキャプテンに信頼感を持つ。
・・・と、こんな具合に、「いじめ」が単に転校の理由になっているのではなくて、
しっかりストーリーの中心を貫いているところがすごくいいのです。
まあ、実際にはこんなにかっこいい志尊淳くんのような子が
いじめにあうなんていうのが、一番現実離れしている気がしますが・・・。
それから始めのうち、陽一が父に「もう部活はしないで学習に力を入れる」
と約束してしまったので、バスケ部入部のことを父に言えないでいるのです。
でもお父さんの様子を見る限りには、
陽一が約束を破ったことよりも、そのことを話さないでいることの方を
残念がるだろうなあ・・・と思えるのですが、実際その通りでした。
陽一の母親は彼が小学生の時に亡くなっていて、二人きりの家族なのです。
陽一を見守る父・・・椎名桔平さん、いい感じです。
ラブストーリーはかなり控えめなのもいいし、
T校のみんなのチームワークの良さも心地よい。
竹内涼真さんもちょい出でしたが、かっこよかった~♡
走れ! T校バスケット部 [DVD] | |
志尊淳,佐野勇斗,早見あかり,戸塚純貴,佐藤寛太 | |
TOEI COMPANY,LTD.(TOE)(D) |
<WOWOW視聴にて>
「走れ!T校バスケット部」
2018年/日本/115分
監督:古澤健
原作:松崎洋
出演:志尊淳、佐野勇斗、早見あかり、竹内涼真、YOU、椎名桔平
いじめの描き方★★★★☆
友情度★★★★☆
満足度★★★★.5
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