映画と本の『たんぽぽ館』

映画と本を味わう『たんぽぽ館』。新旧ジャンルを問わず。さて、今日は何をいただきましょうか? 

ストロベリーナイト

2013年07月22日 | 西島秀俊
ストロベリー騎士団



* * * * * * * * * *

あれ、この作品「西島秀俊」カテゴリでいいんですか?
いいんですよ。そのつながりで見たわけだから。
そういうことにしましょう!
劇場公開時に見たいなあと思いつつ見逃していて、
ようやく待ちに待ったレンタル解禁!
誉田哲也、姫川玲子シリーズ第4作「インビジブルレイン」を映画化したものです。
ある連続殺人事件の捜査に加わることになった姫川班。
ヤクザの内部抗争のように思われたのですが・・・。

姫川(竹内結子)が「犯人は柳井健斗」というタレコミ電話を受けてしまう。
しかし、上層部から柳井健斗には触れるなという不可解な指示が降りる。
納得できず単独で捜査を始める姫川は、牧田(大沢たかお)という男と出会う・・・。


ふっと目と目が合うこの二人の出会いのシーン、
悔しいけど印象的ではあります。
何かの予感。う~ん、物語だねえ・・・。
「警察組織と個人」という厄介な問題をバックボーンに、
突っ走る姫川、やっぱりかっこいいよねえ。
この真っ直ぐさは、やはり女ならではなんだなあ。
その彼女を助け、守ろうとする姫川班の面々の心意気が又、気持ちいいのさ!
ストロベリーナイトのナイトは「騎士」のナイトってことにしちゃってもいいのでは?
いや惜しい。それだとナイツでしょうけど。
「ストロベリー騎士団」か、それいいよね。
まあ、実は「ストロベリーナイト」の意味は第一作目に答えがあって、
決してその名のように甘いモノではないんだけどね・・・。
えーと、確か猟奇殺人犯のサイトの名前だったっけ?
ストロベリーというのは血の「赤」を表しているんだったと思う。





さてさて、私的本題は、それよりも本作における菊田(西島秀俊)のなんとも切ない立場であります。
牧田と同乗したタクシーから降りてくる姫川を目撃した、なんていうのは序の口で、
まさにその“現場”を見てしまうわけでね・・・。
わ~ん、切なすぎる・・・
激しい姫川には菊田は優しすぎるんだな・・・
やっぱり、オスカルとアンドレかあ・・・



本作、全編雨だよねえ・・・
洪水になるのでは心配になるくらい、毎日毎日雨が降り続く。

こりゃ、菊田の心象風景?
でもラストがスッキリした青空で、一応の事件の解決を映し込んでいるわけだけれど、
これが又妙に眩しくてもの寂しかったりするよね。
空は晴れても心は闇・・・。
ど、どーするの菊田? これからなにを支えに生きていくんだっ!!
そこまで心配するこたぁないと思うけど・・・
一見優男でも、中身はスゴイんだよ!
姫川も一度彼のシャワーシーンでも見てみればいい。
まあ、でもさ、仮にこの二人がハッピーな結末になったりしたらさ、
全然つまらないと思うよ。
それもそうですね・・・。そんなもの見たくもないわ!
永遠の片思い。それこそが“美”なのです!

ストロベリーナイト DVDスタンダード・エディション
竹内結子,西島秀俊,大沢たかお,小出恵介
ポニーキャニオン


ストロベリーナイト Blu-rayスタンダード・エディション
竹内結子,西島秀俊,大沢たかお,小出恵介
ポニーキャニオン


2013年/日本/127分
監督:佐藤祐市
出演:竹内結子、西島秀俊、大沢たかお、小出恵介、宇梶剛士、丸山隆平

大人の恋愛度★★★★★
満足度★★★★☆


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